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指輪物語関連ファイル

YUKI


2002年04月01日(月)
 <本>『指輪物語 二つの塔』 by トールキン


『旅の仲間』がそもそもの話の始まりと、仲間達の友情の始まりだとしたら、
『二つの塔』は試練の時を描いているのかもしれない。
ばらばらになった彼らは、それぞれが最善を尽くす。
足元にはたくさんの誘惑の罠がある。
誰もが、ぎりぎりのところで選択し、進んでいく。
再会、おもいがけない出会い。ゴクリさえも、善悪の狭間で
与えられた役割を果たしていく。

そして様々なイメージの奔流に押し流されるようにして本を読み終えた。
ストーリーは暗いけれども、その中で光る物がある。
あのシーンもこのシーンも映像になったらさぞ、すごいだろう。
でもまず自分の想像力の中で組み立てることができてよかった。
個人的には死者の沼の場面が心に残った。
既視感があると思うのは、この本にインスパイアされた作品を
どこかで見たことがあるのかな?
誰も知らない場所に、ああいう場所があるような気がしている。
しんと静まり返った谷間にひっそりと。
もしかしたら、25年前に買ったリーのイラスト集に
そういう絵があったのかもしれない。

サム!どうしてこの純朴な庭師にたくさんのファンがいるのか
よーくわかりました。メリーとピピンもね。