【復活!】ダイエットなDIARY
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おかげさまで、抗生物質が効いたのか、猫のけがは順調に回復している。 化膿もないようである。 今日、二度目の診察にうちの人が連れて行ったが、医者の見解でも大丈夫だそうだ。
ひと安心である。
なんか、ダニに食われたようだ。
左足の膝の横。 関節の、曲げるとしわになるあたりである。 ここに赤くなっているところが4つある。
蚊とちがって、毒性が強いらしく、かゆみがしつこい。 「液体ムヒ」とか「ウナコーワ・クール」とかを塗ってもだめである。
そこで「キンカン」を塗った。
これが効く。 キンカンは、その強烈なアンモニア臭が主張しているようにかなり効くのである。 しかも、しみるように効くのである(笑)。
どうして、こんなに「効く」のであろう?
成分表を見ると、「ムヒ」などがステロイド系、つまり副腎皮質ホルモン剤を中心に構成されているのに比べ、「キンカン」はアンモニアである。
つまり、ステロイドが炎症を抑えることでかゆみを抑えるという方法なのに対して、「キンカン」は、アルカリ性溶液によって酸性の毒を解毒するという方法なのである。
RPG風にいえば、防御系と攻撃系との違いであろう。
さらに、「キンカン」には、他にも「トウガラシチンキ」とか「朝鮮人参チンキ」とか、「よく訳が分からないが、なんか効きそう」と思ってしまう成分が入っている(笑)。
チンキ?
「チンキ」って、なんか怪しくない?
なんとなーく怪しげな雰囲気ぢゃない?
そもそも「チンキ」ってなんなのだろう?
昔は、その色から「赤チン」と呼ばれ、頻繁に使われていた「ヨードチンキ」を思い出す。 その後、実は身体にわるいとかいって、なんかすっかり姿をみなくなったが、あの「赤チン」の「チン」は、ヨードチンキからきているハズである。 つまり、チンはチンキなのである。
ではその「チンキ」ってなんだ?
調べてみると、これはオランダ語であった。 「チンキテュール(オランダtinktuur)」の略であり、意味は「アルコール溶液の総称」ということである。
薬剤、あるいは効き目のある物質を使いやすくするためにアルコールで溶かしたものを指すらしい。
江戸時代の先進科学であった蘭学とともに入ってきた言葉で、「丁幾」という漢字まである。 今回のタイトルにしておいたが(笑)、読めた人はいただろうか?
「チンキ」が「チンキテュール」の略であることは分かったが、なぜ「怪しげ」で「効きそう」なのだろう?
おそらく、それは、こうした西洋医学のもとは、基本的には錬金術や魔術であるからだ。
人工的に黄金を作り出すといわれる物質である「賢者の石」や、最終的には不老不死や、ホムンクルスなどの人工生命を作り出そうとしている錬金術師。
あるいは、ヨーロッパの民間医術師であった魔女たちが、グラグラと煮立った大鍋にトカゲとかを入れているイメージである。
こうした怪しげなものが淘汰され、やがて西洋医学を生み出し、それが蘭学として日本に輸入され、現代医学の母体となっている。
そうした歴史の痕跡が、「チンキ」という言葉の、「怪しさ」にはまとわりついている。 「チンキ」は、錬金術や魔女のイメージを引きずっている言葉なのであろう。 で、「なんか効きそう」とか思っているオレがいる21世紀の日本である(笑)。
怪しげ、ついでに、前に書いた低インシュリンダイエットのデータがネットで公開された。日本テレビのサイトにある「特命リサーチ200X」のページである。
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