unsteady diary
riko



 アール・ヌーボー展にて


上野のアール・ヌーボー展に行って来ました。
大学の友人と二人きり。
わりと趣味の違いタイプなので、なんだか会話が新鮮。
見るものだいたいがビビッと一致してしまって、
ときどき火花を散らしてしまうR嬢とは、勝手が違います。
とはいえ、趣味やら価値観が近いほうが珍しいわけで。
どこが好きで、どこが嫌いか、どこらへんは擦り合わせられるのか、
そんな話をするのも、エネルギーがあるときなら面白いと思う。
相手を否定し始めたりしなければ、だけどね。
なかなか楽しゅうございました。

それにしても、私にはガレの趣味は解りません。
“イチゴミルク色”と二人で名付けた、
とんでもなく甘ったるいピンク色が、
おぞましくも、きっと美しいんでしょうねえ。
虫のモチーフも多すぎて、虫やら蛇やらが基本的に苦手な私には、どうにも美的センスが解らないものばかりでした。
曲線とか、ひねくれ方とかは、けっこう好きなんだけどなあ。

ランプと、ミュシャ中心のポスター類と、それから家具、装身具。
そこらへんはうっとり眺めてました。
母の影響なのか、家具ふぇち気味のよう。
特にアンティーク家具は、誰かが昔大切に使っていたものだと思うと、
もうどきどきしてしまう。
何人の人がそれを愛してきたんだろうって、想像して
モノに残ってる誰かの生活、誰かの気持ちみたいなものが、
ぬくもりとして残っていそうで、つい撫で撫でしたくなります。
もちろん、展示品ではしませんけどね。(笑)

家具は妄想がふくらみます。
シンガポール旅行でも、見つけたアジアンテイストの家具(コレは新品だったけど)を背負って帰りたかったもんなあ。
異世界の空気が自分の部屋にあるって、いいなあと思う。



2001年06月23日(土)
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