| 2006年02月14日(火) |
BT30題「29) チョコレートブラウン」 |
BT30題。 SACベース。 バレンタイン仕様inバトグサ。
─────なんか、微妙に恥ずかしいのは、気のせいではありません(断言)
SACのつもりで書いたんですけど。 これまた微妙に、原作の気配が漂ったり。
ムァア・・・・orz
チョコレートはあげるより自分で食った方が幸せ派ですから。 こういう雰囲気は書けないのかもしれませんね(断言)
習慣、風習、年中行事などとというものは。 どれ程、科学が蔓延した世の中になっても、しぶとく生き残るもので。 クリスマスになれば、キリスト教徒でもないのにケーキを食べて騒ぎ。正月になれば、初詣におせち。節分になれば豆を投げ。 世間はそれ一色に染められる。 日本というのは、どこまでも暢気な国だ。 ちなみに。 今現在、街を彩るのは、甘ったるい匂いがする褐色の菓子だった。
聖・バレンタインデイ、というやつである。
傍らの相棒はといえば。 それの恩恵を受けたのだろう。 朝から満面の笑みでご機嫌だ。 奥さんと子供から貰ったチョコレートを手に出勤してきたのだから、相当、嬉しかったと見える。 昼の休憩時間には、嬉しそうにそれを口に運んで、子供のように無邪気に幸せそうな表情をしていた。 そんなトグサを少々、いや、かなり呆れた目で見る。 これが、公安9課なんて物騒な職場で働いてる男だろうか。 有り得ん。 そんなことを考えつつも、他愛の無い会話をしていると、トグサが何の気なしに、
「サイボーグ食のチョコってあったよな。こないだ、ボーマが食べてるのみた」
こんなことを言った。
「旦那は貰うアテはないのかよ?」
そうくるか。 特別なにかの思惑があって、言い出したのではないことは、顔を見れば判るが。 隠密裏の荒くれ稼業をしてる独身の男に、アテなどあるわけがないだろうに。 身近にいる女といえば、全身凶器のアノ女しかいない。 世の働く女は、同僚である男達にチョコ(主に義理)を配るのが通例らしいが。
アノ女が、同僚(自分達)にチョコを用意して、配る?想像も出来ん。
妙な想像をしてしまったせいで、眉間が自然に寄ってしまう。 それを振り払い、口許を歪めて、鼻息も荒く答えを返す。
「ふん。サイボーグ用の味気ないモン食わされるくらいなら」
そして、それに浮かんできた言葉を付け足した。 幸せな男に、これくらいの意地悪は、許されるだろう。
「お前でも食ったほうがましだね」 「・・・・・・」
トグサの顔が、微妙に歪んだ。
「チョコみたいな色してるもんな、お前ってよ」 「…あ、あんたなぁ」
耳に心地いい、甘い低音が呆れの色を含む。 間違ったことは言ってない。 チョコレートブラウンの髪。チョコレートブラウンの双眸。 トグサの髪を一房掴むと、それに口許を寄せ、耳元で囁く。
「一つもチョコを貰えない男を哀れに思うなら、今夜、付き合えよ、ん?」 「────逆らう気も、失せた・・・」
トグサは、がっくりとうな垂れた。 しかし。 しょうがない、そんな苦笑を浮かべたトグサの表情を見逃さなかった。 自分の内側に入れた人間には、どこまでも甘いのだ、この男は。 中身も甘く出来てる。
そう、チョコ並みに。
たまには、バレンタインという世間の流れに乗ってみるのも悪かない。 トグサの髪を指先で弄びながら、にんまりと笑みが浮かぶのをとめられなかった。
END
ヒェィ(((;´Д`)))ジブンデカイテオイテ震エガキターーー
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