| 2005年08月18日(木) |
BT30題 「 13) 背中 」 |
SACベース。 砂吐きそうなくらい、甘い話になったので、裏でアップです。
犬ベースが「切ない」だとすると。 SACベースは「甘い」感じで。 原作ベースは「セクハラ(お笑い系)」だと思われます。(え?)
と、まぁ。 そんなこんなで。 SACベースゆえに、甘ったるい話に仕上がりました。
あー恥ずかしい・・・・(笑)
腕の太さも肩幅も。 大きな背中も。 自分とは、まるで違う。 生身の柔な身体ではない、肉厚の人工筋肉で武装しているサイボーグの身体。
フローリングの床に座り、背中を丸め、様々な武器が掲載されているカタログに視線を落としている男。 それをソファに座り、見下ろすように、眺めた。
「何だ?」
視線に気づいたのだろう。雑誌からは目を離さず、男の声だけが自分を捉える。 それに、いつもの声で応えてみせた。
「何でもないよ」 「─────────」
男はその言葉に納得してはいないが、更に問い掛けるような真似はしてこなかった。 だから、そのまま、眺めた。
この背中が、時に脆く、時に強く、自分の前にあることが。 どれほど、自分を支え、強くするか。 どれほど、愛おしいか。
ソファから身を下ろし、同じように、座る。 男の背に手を伸ばし、触れて。 手の平でその感触を確かめ、その背中に、寄り掛かった。 肩を預け、頬を寄せる。 微かに背中が振動し、男の声が名を呼ぶ。
「トグサ、言いたいことがあるなら、ちゃんと言え」
じゃなきゃ解らんぞ、と言葉が続く。 それに、自然と笑みが浮かんだ。
この背中を守りたい。 この男が、自分を守ろうとしてくれているように。 いや、それ以上に。
「あんたの背中、好きだよ」
こんな台詞、普通なら、言いやしない。 でも、ちゃんと言うのも、たまになら。 悪くないだろう。
一瞬の間。
それから、驚いたように振り返る男。 体重を預け、寄り掛かっていた背中が大きく揺らいだせいで、仰向けにひっくり返ることになった。 ごん、という鈍い音が響き渡る。
「・・・痛い」 「お、お前がヘンなこと言うからだろうが」 「あんたの要望に応えて、ちゃんと言っただけだろう?」
寝転がったまま。 斜め下から見上げた男の義眼が、戸惑っているように見えたのは、気のせいじゃない。 笑い含みの声で、トドメの言葉を投げてやった。
「ご不満でも?義眼の旦那」
悪戯が成功したような気分で、今度は、背中ではなく男の顔を眺めた。
END
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