6匹目の兎<日進月歩でゴー!!>*R-15*

2005年05月08日(日)   猫とリボン

えーと。
久しぶりに、ここにアップするのが、これって。

どーなの????

と思いつつ、アップします。
なんか、無性にあふぉなものを曝け出してる気がしないでもないですが(汗)
まぁ、書いちゃったし。
なら、アップしないと、な?みたいな気持ちで・・・orz

あの、読んで、引いても。
そっとしといて下さい・・・あふぉなのは、自分、よく分かってますんで。
こう、そっとスルーの方向でお願いします・・・・・・・・orz




























その日、バトーは道端で猫を拾った。
茶色い長毛種の猫だった。
すでに飼い犬がいるのに、バトーはその猫を拾った。
理由は、といえば。
なんとなくだ。
なんとなく、気にかかった。
だからだ。
道端でへたっているのを見捨てていくのが、少々、心苦しかったせいもあるかもしれない。
バトーは片手で猫を拾い上げるとジャンパーの中に突っ込み、抱きかかえて家路を急いだ。




部屋に入る頃には、温かさに生き返ったのか、ジャンパーの中の猫はもぞもぞと動き出していた。
出してやるか、と思ったが、足元に纏わりついて来た愛犬に暫し考える。
いきなりの対面は、どうか?
愛犬には悪いと思ったが、少しの間だからとなんとか宥めすかし寝室に閉じ込めた。
それから、リビングに足を向けながら懐に抱いていた猫を取り出す。
すると、なぁおと猫が鳴いた。
「よう、生き返ったみてえだな」
すると、バトーの言葉がわかったのか、もう一度。
なぁお、と鳴いて、バトーの指をさりさりとする舌で舐めた。
まるで、御礼をされたようであった。
利口に見える茶色のアーモンド型の目がじっと自分を見ているからそう思えたのだろうか?
そう思う自分にちょいと苦笑してから、バトーは猫を少々、足の踏み場の無い床に下ろした。




数少ない食器の中でなるべく平たい皿を出し、ミルクを注いでやる。
猫は、なう、と鳴くとしゃがんで器を出したバトーを見上げた。
「ん?」
器を前に、じっとしている。
「何だ、お前?俺が良いと言うのを待ってやがるのか?」
バトーがそう言うと。
なおぅ、と答えが返ってきた。
犬みたいな猫だな。
バトーは口の端を引き上げると、飲んで良いぞと更にミルクの入った器を猫の方に押してやった。
猫は嬉しそうに、ミルクを舐め始めた。
ぐるぐると咽喉が鳴っている。
尻尾が、ぱたぱたと喜びに揺れているのを見て取って、バトーは手の平にすっぽり収まる猫の頭を撫でた。
必死にミルクを飲む猫の姿を眺めてるうちに、茶色い毛が薄汚れているのに気付く。
尻尾には、ぐるぐると巻かれた真っ赤なリボン。
そのリボンも、うっすらと汚れていた。
それを見たバトーは、ミルクを飲み終え、満足そうに鳴く猫をもう一度掬い上げ、風呂場に向かった。
「お前、どのぐらい彷徨ってたんだ?随分、汚れてるじゃねえか。洗ってやるから、大人しくしてろよ」
すると、今まで、聞きわけがよかった猫が、にゃぁお!と鳴き、手の中でもがき始めた。
猫ってのは、水浴びとか、嫌いだったか?
バトーは、そんなことを考えながら風呂場の浴槽に、猫を入れると愛犬のシャンプーを手にした。
「猫に使っても、まぁ、平気だよな?」
そんなバトーの言葉を理解しているのかどうか、猫はまだ、なぁおう、にゃおぅと騒いでいる。
「───ああ、濡らす前に、リボンは取らねぇとな」
バトーが、そう言ってリボンに手を伸ばすと、猫がいっそう鳴いて。
手から逃れようとした。
「あーあー。わかったわかった。直ぐ終わらしてやるから、大人しくしろ」
しかし、バトーは猫の抵抗など気にした風もなく、その手の中に小さな身体を収めるともう一方の手でリボンを解きにかかった。
真っ赤なリボンは、ぐるぐる巻かれていたわりには、あっさりと結び目が解け。
───────たのだが。
次の瞬間、そこにいたのは、あの小さな茶色の猫ではなく。
人間の男だった。
「───────」
バトーは、この展開に心底驚いたが、
「だから、触るなっていったじゃねえか!!!」
と言う、男の怒鳴り声には、
「いや、猫語で言われても解んねえし」
冷静に突っ込んだ。
それから、目の前の男を眺める。
浴槽に収まっている男は、茶の髪に、茶の瞳。
そして、人間には有り得ない、耳と。
それから、ゆらりと揺れる尻尾が付いていた。
先程までの猫の名残が残っている。
猫であったはずの肢体は、茶の毛ではなく、しなやかな筋肉に覆われていた。
ああ、あれだ。
人間でいうところの、脱いだら凄いという、あれだ。
思わず、バトーはまじまじとその身体を眺めた。
すると、猫だった男は眦を吊り上げて、バトーを怒鳴る。
「見んな!!!つうか、服よこせ!!!」
バトーは、それにニヤリと口の端を引き上げると男の頭を撫でた。
「まぁ、とりあえず、風呂入れば?服はその後、渡してやるよ」
「・・・・・・・・・」
男が黙ったのを暗黙の了解と取ったバトーは、笑いを噛み殺しながら風呂場を後にした。




「で。お前、人間なわけ?猫なわけ?」
風呂から出てきた男に、バトーが問うと。
「・・・人間」
ぶかぶかのスエットの上下に納得のいかない顔のまま、男は答えた。
「その耳だの尻尾だのは、なんで付いてる?」
「・・・お仕置き。いつまでも仲間になると言わないから」
「はあ?」
その言葉に、バトーは思わず、素っ頓狂な声を上げてしまった。
男は、それに少し、悲しそうな顔をすると呟くように言った。
「信じてもらえないかも、しんないけど、さ」
「いや、別にお前さんを信じてないわけじゃぁ、ない」
男の表情に、バトーは慌てて言葉を付け足した。
「何だか、聞いた事のあるフレーズだなあと思ってよ」
「?」
怪訝そうな目で、男はバトーを見返してくる。
「もしかして、お前、魔女に目つけられた?赤眼の」
その言葉に、男はバトーに詰め寄った。
「あんた、知ってるのか?あの女のこと?!」
これで、確定だ。
バトーは、自分の知り合いが係わっている事を知った。
”赤眼の魔女”
裏の世界では、ちょっと知られた、何でも屋だ。
「ああ、嫌んなるほど知ってる」
「・・・・・・」
「つーと。素子の言ってた、面白いモノ見つけたってのは、どうやらお前のことらしいなあ」
「あんた、もしかして、あの女の仲間?!」
女と知り合いであると知った途端に、男の目がぎらっと光った。
敵視されるのは、本意ではない。
バトーは、なんとなく、この男が気に入っていたのだ。
だから、素直に、実情を述べる。
「お前同様、捕獲された、な」
この男同様、バトーも以前、酷い目に遭わされた事があった。
赤眼の魔女・素子にだ。
「・・・・・・・・・・あんたも捕まったのか?」
男の目の光が、あっという間に消えていく。
それから、同じ目に合った仲間に巡り会ったという、安堵がその表情に浮んでくる。
バトーは、男が警戒心を解いたのを嬉しく思った。
「あーまーそんなとこ。あいつに遭ったのが運のツキさ」
「まじかよ・・・・」
「お前も、諦めて仲間になれば?このお仕置きも、仲間になりゃ解けるぞ?」
それから、この男が仲間になれば、いいと思った。
「・・・・・・・現実に戻りたい」
「無理だな。あいつの前じゃ、現実もひれ伏すのみさ。死人を生き返らせる以外のことは、大概何でもやりやがる」
バトーは、男の茶の髪を撫で、にやりと笑う。
「逃げるより、仲間になったほうが、はるかにラクだぜ?」
「・・・・・・・・・・」
「お前、名前は?」
「・・・・・トグサ」
救いを求めるように見上げてくる茶の目をバトーは愉しげに見返した。





終わる。


えー、続きません、よ?
これはこれで、終わり、みたいな・・・・・。

すいません、書き逃げします・・・・・・orz

ただ、ただ、ちょっと。
トグサ君に、耳と尻尾をつけてみたかっただけで。
ナニをしようというのではなく・・・。

猫耳、猫尻尾。

でも、自分、トグサ君は犬派です。 ←何言ってるか!!


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武藤なむ