6匹目の兎<日進月歩でゴー!!>*R-15*

2005年03月23日(水)   鬼の守人   <七>

ども、しつこく続けてます。
鬼の<七>です。

しかし、一向に進みませんね・・・orz
更に言えば、裏らしくもならないですね・・・・・・orz

どうするつもりなんだろうね、自分?
わかりまへんよ、自分。
(自問自答)



なるようにしか、ならないと悟り始めた今日この頃です。


サイトーさんは、猫。
パズは、狐。
ボマさんは、どうしようと考え。
辿り着いたのは、狛犬みたいなイメージでした。

えへ?


















七・再度、接触


素子の言葉に、馬濤は隣りの兎草を見下ろした。
「いいのか?」
それに兎草は、頷いてみせた。
姉の言うとおりだと思ったし。
それに、なんだか、馬濤を此処に放り出していくのも心配だった。

兎草は馬濤の先に立って歩く。
その後ろを音もなく、馬濤がついて来た。
「お前達の爺さん、すげえ術者だなあ。櫻の外に出てから、圧力感じっぱなしだぜ」
「馬濤ほどの霊力を持ってても、そうか?」
後ろを振り返り、馬濤に目を遣る。
その自分の顔が笑っていたせいか、馬濤が口許に笑みを浮かべていた。
自分が褒められたかのように嬉しいのだから、しょうがない。
それくらい、兎草は祖父を尊敬しているのだ。
「力が出しづれえ」
馬濤はそう言って、大きな掌を握ったり開いたりを繰り返した。
「清浄の地から異端の者を弾き出そうとする力だ。こりゃ、小物は近づくことも出来やしねえぜ」
「祖父さまは、この日本で一、二を争う術者なんだ」
「だろうな」
そう言って馬濤は頷き、天を仰ぐように辺りを見た。
「それから、お前のことが余程、大切らしいな。力以上の何かがこの結界には宿っている」
馬濤のその言葉に、兎草は驚き、言葉を失った。
その言葉がこの男の心を映している。
そう、直感したからだ。
「力ってのは、使う奴の想いに左右されるものだからな」
「─────────」
「お前は愛されて育ったんだなあ、兎草」
馬濤の口許に優しい笑みが見えた。

まっさらな力は、人の想いに染められて、様々な形で放たれるものなのだ。
力自体に、善悪は存在しない。
力を使う人にこそ、善悪があるだけで。

[だからこそ、力持つものは己を律し、善の心で力を揮う努力をせねばならぬ]

祖父がよくそう言っているのを兎草は思い出していた。
この男は、祖父と同じことを言っている。
言葉は違えども、思いは一緒だ。

あのように、荒れ狂ったような力を持っているのに。
この男は、解っているのだ。
力が、どんなものなのか。
自分の揮う力が、どれほどのものなのか。
きっと、解っているのだ。

歩くのを忘れてしまった兎草の頬に、いつの間にか近くまで来ていた馬濤の大きな手が触れた。
労わるようなその感触。
「どうした、兎草?」
「・・・う、ううん。なんでもない」

嬉しい。

「行こう、馬濤」
そんな感情が、自分の奥から溢れてくることに、兎草は気付いた。
何故だか、解らなかったが。
とても、嬉しかった。


とても。


 < 過去  INDEX  未来 >


武藤なむ