ども。 「鬼」の<四>をアップです。 1話だけなんで、凄い短いですが(汗)ご容赦を。
やっと、彼を書けますよ。
義眼をどうするのよ?と考えて、苦心の末、あんなになりました。 あれもあり、の方向で。 お願いしたいです。
もう、好き勝手やりすぎだぜ、自分。 と思うのですが。 愉しいので、暫くはこのままかと・・・・・(笑)
もうちょっと、お付き合いいただけると、有り難いです。
ところで。 漢字変換、わかりますかね? 字面のいい漢字を当てはめてるつもりなんですが(汗) ま、もしもの時は。 皆、出揃ったら。ずらーと、書き並べますです。
四・その男
その男が纏う気は、濃密で。
兎草は気おされる様に一歩、退いた。 桜から、そして男から、更に離れるために身を引く。 鼓動が、可笑しくなるくらい、早鐘を打った。 兎草が今まで視てきた者達とは、何かが、決定的に違っている。 こんな霊体は、視たことがない。 これほどの、圧倒的な力も感じたことがない。
兎草のもとに駆け寄ろうとしていた庇護者達も、あまりのことに身動き一つ出来なくなっていた。 妖しの者達でさえ、この男の気に圧倒されているようだった。 波厨も、犀灯も、ただ男を見つめるだけだ。
「時節ってやつが、来たって事か?なら、仕方ねぇ、目醒めるとするか」
男の低く、深い声が、兎草の耳に響いた。 兎草の足元が、砂を食む音を立て、その微かな音に男が反応する。 男の顔が、兎草の方を向いて。 その覆われた目で、正確に、兎草を見つけた。 再び、男の声が兎草の耳を打つ。
「お前、良い匂いがするな」
男は、ふと考えるように口許に手をあてがうと、頷いた。
「──────ああ、この匂いは、覚えがある・・・いつも感じていた気、あれがお前だな?」
男は、兎草に向かって、一歩踏み出した。
瞬間。
庇護者達は、我に返った。 己たちの主の命が、四肢中で響き渡る。 『波厨、犀灯・・・兎草を頼む。護ってやって、あの子を』 その場に、二匹を縛り付けていた鎖が解かれた。
[犀灯、行け!素子に報せろ]
波厨はそう叫ぶと、兎草の前に身を躍らせた。 男の目から兎草の存在を隠すかのように、小さかった狐の四肢が、炎が燃え盛るかのように変わっていく。 それをちらりと見た隻眼の猫は、一瞬、躊躇いを見せた。 己も此処にいて、子供を護らねばならぬのではないか。 が、犀灯は身を翻すと来た道を駆け戻っていった。 二つに裂けた尾が、空気を打ち、漆黒色の小さな体が闇に紛れた。
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