| 2005年03月01日(火) |
鬼の守人 <弐>/<参> |
ども。 「鬼」の続きです。
如何なものでしょうかね?こういうのは(汗) 不安を拭いきれずに、続編のアップですよ。 ま。 ありえないのは、本人が一番わかってるので。
突っ込みは、ナシの方向でお願いします(平伏)
でも、感想だったら、突っ込んで欲しい。 なんて、思ってたりもします。 筆者心は、微妙です。
───それから。
なんか、もう、何かに謝りたい気持ちなので。 謝っておきます。
課長をお祖父ちゃんにして、ごめんなさい。 トグサ君と少佐を兄弟(←違う)にして、ごめんなさい。 サイトーさんとパズを獣というか、妖怪にして、ごめんなさい。
微妙な設定で、ごめんなさい。 細切れの短い話で、ごめんなさい。 トグサ君至上主義を丸出しにしてて、ごめんなさい。 そして、なにより。
凄い愉しんで、ごめんなさい。
あー、本当に楽しいわい☆(笑)
3/1 am8:00 こそーり修正。
弐・傷持つ桜
この長い年月を経た桜の太い幹には、大きな裂け目があった。 真一文字にはしる、深い裂け目だ。 何によって、付けられた傷か定かではないが、大輔の子供の頃から在ったものだという。 兎草は幼い頃、大輔と素子に手を引かれ、この木のもとにやって来た。 この傷は、兎草の小さな胸を衝撃で揺らした。 可哀相にと思った。 とても、痛々しく見えて。 背伸びをして、めいっぱい手を伸ばしても、その傷には届かず。 大輔に抱え上げてもらい、その傷に手を当てた。
痛くないようにと祈った。
それが、兎草とこの木の交流の始まりだった。 昔は、大輔や素子、波厨、犀灯の手を借りていたが。 14歳になった今は、手を伸ばせば、その傷に触れることが出来るようになった。
この日も、兎草はその傷に、手を当てた。 傷を持っていても、この桜は美しい花を咲かせる。 きっと、こんなことをする必要はないのだけれど。 それでも、兎草はここにきて、こうする。
自分が癒し手の力を持っているなら、そうしたいと思うからだ。
木肌に触れた手の平に、木の息遣い、鼓動を感じる。 温もりが、心地よかった。 いつもと同じように、兎草は木に手を触れ、祈った。
いつものように、静かに時が流れ。 いつものように、兎草と木が交流をする。
それは、本当にいつもの事で。 しばらくすれば兎草は、帰途の道を二匹の庇護者と歩くことになったであろう。 が。 しかし、その日はそうならなかった。 いつもとは違う、異常なことが、その場に起きたからである。
参・黒き闇と白き闇
桜の枝葉が、激しく騒ぐ。 しなやかに伸びた枝、緑濃く茂った葉も、身を振るわせる。 風も、無いのに、だ。 兎草の手の平にも、その感触が伝わった。
桜の木が、身悶えている様でも有り。
そのざわめきは、徐々に周りの木々にも伝染していった。 桜の木の身動ぎが、波のように空気を伝わっているかのようだった。
兎草を少し距離を置いて見守っていた波厨と犀灯が、弾かれたように身を起こす。 何かの、得体の知れない何かの、気配がする。
胎動。 その言葉が、一番近い。
得体の知れない、不安の正体を、二匹は瞬時に悟った。 己の内から湧いた、あの不安の種が芽吹く。 カタチ無きものが、今、カタチを得ようとしている。
[兎草、其処から離れろ!] [此方へ、兎草!!]
二匹の鋭い声に弾かれるように、兎草は木の傷から手を引いた。 彼らの不安を兎草も感じ取り、犀灯と波厨のもとへ、身を返そうとして。
兎草は、動けなくなった。 目が、ある一点に惹きつけられ、足が止まってしまったのだ。
「あ・・・・・」
闇が切り裂かれたかのように。 木の幹から、白い、長い髪が零れ落ちるのを見た。 項垂れているのか、顔は見えない。 次に、黒い上半身が現れ。 それは、桜の幹に手を掛けるようにすると、自分の体を引き摺り出す。
そして、見事な体躯をした男が、地に足を付けた。
漆黒よりなお暗き、闇色の衣。 それに相反するような、白く長い髪が肩に散る。 露わになった男の顔には、目元を覆うように衣と同じ色の布が乱暴に巻かれ。 しかと判るのは、口許だけだ。
男は。 桜から、抜け出るように現れた。
兎草は言葉を失い、ただ、その光景を見つめていた。 目を逸らすことなく。
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