蹴文修記

2004年03月14日(日) U23バーレーン代表×U23日本代表

試合開始から数分経って、まだチェックしてなかった第一試合の
UAE×レバノンの結果を携帯で確認してみた。予想外のドロー。

この試合の結果が日本代表にどのような影響を与えたのかは
わからない。しかし選手のモチベーションや山本監督の采配に
わずかながらも悪影響を与えていたのではないだろうか。
終わってみてから言えることなんだけど。

サッカーに限らずほとんどの勝ち点を争う競技で、点数計算を
行うほどプレーに悪影響を与えることはない。僕らがやってる
素人フットサルの大会でもそうなんだから、ほんの些細な出来事が
勝敗を左右する世界レベルの争いでは、もっと大きな力を持つ
のだろう。

日本が今日の試合に勝てばUAEと勝ち点3差が付けられ、最終戦
を待たずにアテネ行きの切符が手に入るかもしれない。あるいは、
今日の試合は無理して勝ちに行かなくても(相手はUAEラウンド
で最も日本を研究し苦しめたバーレーンだから)引き分けでも
十分な試合だ、とか思っても不思議ではない。

もちろん選ばれた選手は勝つために全力を尽くし、監督は残された
3戦でアテネへの切符をつかむべく采配を行ったのだろう。
しかし今日はバーレーンの集中力、ここで負けたら終わりとなる
背水の陣の勢いに圧倒される形になった。

試合は終始日本がボールを支配していた。しかしそれはバーレーン
が事前に予測していたこと。バーレーンは鉄壁の守備で日本の攻撃
を封じることしか考えておらず、攻撃は素早いカウンターのみ。
守りきってワンチャンスを生かして勝利する、これが最高の結果。
おまけに日本は新たに召集したA代表の大久保やUAEラウンドで
結果を残した松井を使ってこなかった。捕まえにくいトゥーリオは
ケガで途中交代となった。バーレーンにとっては全てがうまく
転がったわけだ。

山本監督は事態を打開すべく石川を投入する。しかしポジションは
慣れない左サイド。最後に投入された松井には残り時間が余りにも
少なかった。石川投入の際に菊池不在のため取れなかった攻撃的
布陣。どうして大久保のカードを切らなかったのか。彼こそUAE
ラウンドで相手に見せていないジョーカーだったのに。

体調不良やアクシデントなど、計算外のことが起きたため監督が
責められることはないだろう。日本ラウンドの3戦全部をマネージ
メントしなければいけない立場もあるし、1戦で全てのカードを
さらけ出すわけにはいかないこともわかる。結果的に3戦目で首位に
いればいい。でもせっかく集まってくれた5万5千人の観客のため、
もっとスリリングな采配をしてもよかったのではないだろうか。
終わったからこそ、どうせ負けるならと言えるから無責任にこんな
こと言えるんだけど、今まで大観衆を集めることが出来なかった
五輪代表にこれだけたくさんの人が期待して集まってくれた。
それも過酷なUAEでの3連戦を首位で折り返してきたからこそ、
五輪代表への期待感が高まったからだ。あの必死さをテレビで観て
スタジアムに行こうと思った人も多いだろう。

僕はピッチ上の選手が、負けてもいいやと思って試合をしてる
なんて思ったこともないし、そんな考えで指揮する人はいないこと
を理解している。でもそれがまた伝わってこなかった。勝てども
僕らの心を打たない去年の二次予選を思い出した。バーレーン
はこの1戦に勝つために何でもした(好感は持てないけれど)。
日本は日本のやり方で、全身全霊をこめて残り2戦を戦って欲しい。


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