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 Lucinda's Secret (Spiderwick Chronicles, 3)/Tony DiTerlizzi & Holly Black

結局3巻まで読んでしまった。
今回は、精神病院に入れられているルシンダ大おばさんに会いに行くグレイス家の子供たち。そこで妖精の世界の秘密を聞くのだが、私としてはちょっと物足りない。話が短いので、詳しく書けないのだろうが、この「秘密」が一番知りたい部分だったので、うーんという感じ。

結局聞きだせたのは、ルシンダおばさんの父親アーサー・スパイダーウィックは、ある日突然家族を捨てて消えてしまったということだった。しかし、おじさんは家族を捨てたわけではないのだろうと判断したジャードたちは、森におじさんを探しに行くのだが、森のエルフにつかまってしまう。おじさんが書いたあの「妖精の手引書」を渡さないと、いつまでもサイモンを捕らえておくというのだ。

最後はジャードが機転をきかせて逃げ出せるのだが、なんだかひとつひとつのエピソードが全部中途半端な感じで、出てくる妖精や化け物たちもあまりいかされておらず、ただ種類が多ければいいという感じがなくもない。姉弟の関係も、助け合っているようで、実は全然助け合ってない。現代っ子と言ってしまえばそれまでだが、がんばっているのはジャードだけという感じ。

全体としては一気に読めるのだから面白いと思うのだけど、児童書の域を出ないという感じ。そういった意味では「ハリー・ポッター」はやはりすごい。もっとすごいのは「指輪物語」だということになるだろう。やはりこれ、5巻まとめて1冊で出して欲しい。1冊1冊が、なんとなく物足りない。次を読みたいという気持ちはあるのだが、読み終えて、ああ面白かった!と心から言えない物足りなさだ。

それにしても、エルフってやっぱり耳がとがっているんだな。ユニコーンの絵はちょっと貧相でがっかりだった。



2003年10月28日(火)
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