空色の明日
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去年の今頃は、父の病床と仕事を行ったり来たり 駆けずり回りながら、夜に見上げると桜という なんとも悲しい桜でした。
父は病院で作業療法のお手伝いとして 造園や野菜作りなどを仕事としていましたが 勤務していた病院がリニューアルするときに 病院のエントランス部分の庭園の設計を まかされるという大きな仕事をして定年を迎えました。
その庭園にはたくさんの桜が植わっていて その桜を見に行くことを一周忌(まだ少し先だけど)と することにして家族が集まりました。
私は一度もその庭園を見たことがなくて 今回はじめて行ったのですが 植物のセレクトや配置の中に 父の意図が見え隠れし そういう仕事が本人が亡くなったあとも 何かを語ってくれるような そんな生き方をできた父は幸せだったと思いました。 悔いもなくこの世を全うして去って行ったなぁと 家族みんながなんとなしに納得して やわらかな花の香りに包まれた 1周忌の春でした。
安藤みかげ
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