空色の明日
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2011年04月10日(日) お父さんの桜

去年の今頃は、父の病床と仕事を行ったり来たり
駆けずり回りながら、夜に見上げると桜という
なんとも悲しい桜でした。

父は病院で作業療法のお手伝いとして
造園や野菜作りなどを仕事としていましたが
勤務していた病院がリニューアルするときに
病院のエントランス部分の庭園の設計を
まかされるという大きな仕事をして定年を迎えました。

その庭園にはたくさんの桜が植わっていて
その桜を見に行くことを一周忌(まだ少し先だけど)と
することにして家族が集まりました。

私は一度もその庭園を見たことがなくて
今回はじめて行ったのですが
植物のセレクトや配置の中に
父の意図が見え隠れし
そういう仕事が本人が亡くなったあとも
何かを語ってくれるような
そんな生き方をできた父は幸せだったと思いました。
悔いもなくこの世を全うして去って行ったなぁと
家族みんながなんとなしに納得して
やわらかな花の香りに包まれた
1周忌の春でした。


安藤みかげ