空色の明日
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1年ぶりに近江八幡へダンナさん一家のほうのお墓参りに。
春のお彼岸にお参りに行こうと決めていた朝に 私の父が入院したので義父には申し訳ないけれど ずいぶん久しぶりのお参り。
山と海の隙間の狭い町で生まれ育った私には 金色の稲穂が一面に揺れる広い広い近江平野の この季節の風景はどこまでも広大で じんわり湿った心の中を涼しい秋風がカラリと吹き抜ける 心地よさに深呼吸ばかりしてしまう。 彼岸花が咲き始め、稲刈りに忙しく働く人たちの 活気にあふれた姿に夏の疲れを忘れる。
お墓参りを済ませ、いつもいく八幡堀あたりへ。 予想通り観光客で大賑わいのクラブハリエとたねや。 ダンナさんの弟が好きな昔からある瓦せんべいの お店を探しているとみつからない。 瓦せんべいや丁稚羊羹よりバウムクーヘンのほうが お土産としてはいまどき喜ばれるのもわかるけれど それで町並みが変わってしまうのも悲しい現実。
織源さんで稚鮎の佃煮を買う。 佃煮だけど塩分が控えめで美味しいので必ず寄る。 あと、清寿家さんのういろうも。 甘みが優しくてついつい食べちゃうこちらのういろう。 名古屋のとはちょっと違う素朴さがまた美味しい。
父が子供の頃この八幡堀に数年、間借りしていて その時の思い出がとても楽しかったとよく話していました。 当時住んでいた家がずっと閉鎖されたままになっていたが ここ数年ギャラリーのようにして開放されていて 今回行ったら、家の中をほとんど全部見ることができて 「お父さん、帰ってきましたよ」とばかりに ゆったり見せていただきました。 天籟宮という名前でカフェもやっていらっしゃるそう。 お堀を眺められる二階の窓から、まだ小さな彼が60数年前にみた 景色とほぼ変わらず今も見られるその景色に なんとなく不思議な気持ちになるのでした。
そんな縁のある近江八幡出身の人と こうして夫婦となって、時々訪れるようになるということも なんだかまた不思議なものです。
安藤みかげ
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