空色の明日
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日曜日の朝、6時過ぎでした。 「病院から急変したので来るようにと 連絡があったので来れる?」と 母から電話がありました。
自宅から病院まで電車で1時間半。 車でも通常ならば必ず渋滞するので 2時間近くかかるのでこのところいつも 具合が悪そうな日は実家に泊まっていたのですが 前日はなんだかとても良さそうで 母も早々に引き上げたほどでした。
日曜日の早朝でなかったら とても1時間では到着できませんでした。 どの道もガラガラで夫が運転する 車の中から 「もし私が間に合わなくても 延命しないでと看護士さんに言ってね。 これ以上苦しませないであげてね。」 と母に電話していました。 でなければ、ひとしきり家族がそろうまで 酸素量を増やして引き伸ばすことが ある程度可能なのだそうです。 それでももうこれ以上がんばれとは とても言いたくありませんでした。
到着すると、ここのところずっと目を閉じていた父が ぱっちりと目を開いていました。 呼吸はゆっくり静かで手は温かく 弟と母が両手を握っていました。 「遅くなってごめんね。おとうさん、来たよ。」と 手を握り髪をなでました。 しっかりとこちらを見ていました。
「本当によくがんばってくれて ありがとうね 一緒にいれて嬉しかったよ。 ありがとうね。」
そして頬に手をあてると 安心したような顔でゆっくり目を閉じ 2回呼吸をして3度目に息を吸いこんだら もう息を吐くことはありませんでした。
到着してからたった10分のことでした。
待っていたんだ。 きっと私が会えないと悔やむと思って 最後の力で待っててくれたんだと思いました。 私が大人になっても 父は最期まで私の父でした。
お葬式で1人1曲ずつ父に贈りたい曲を選びました。 この曲を最後のお別れのときに流してもらいました。
安藤みかげ
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