空色の明日
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2010年06月13日(日) 死と向き合う準備

幸せなことに今までの私の人生の中で
身内の死に直面するということが
ありませんでした。

ですから予期せず父の最短余命2週間を告げられ
死に対してどう向き合えばいいのか
家族で大きく戸惑いました。

そんな時、初めて周りの人たちで
身近な人を癌で亡くした人の話を
聞いておきたくなり失礼を承知で
連絡しいろんな話を聞かせてもらいました。

他にも看護士をしていた友人たちにも
相談したり書物も読みました。

自分に関係のない時にはただ知識として
読んでいたそれらが、突然、そこに含まれた
「気持ち」の部分が読み取れるようになっていることに
ふいに気づかされ、文というものは
これほどに読み手の生き方によって解釈が違うものだと
驚かされました。

大好きな幸田文さんの「父、こんなこと」も
初めて読んだときにも感動しましたが
今回読み直して1行1行噛締めるように
言葉が立体的に立ち上がってくる感じでした。


死が近づくとどんな体調変化があらわれるかという
ことを書かれたブックレットを
緩和ケアの人のボランティアをしている叔母に
貸してもらって読んだときには
変な話だけど覚悟が出来たというか
わからないことだらけだった不安が
少し収まりました。
たぶん分からないままに突然死なれることが
一番怖かったのだと思います。
「あぁ、もうじきだな」と思いながら
看病に気持ちを入れていけるかもしれないと
思えると少し心が休まりました。

そうやって徐々にこの現実を受け入れる準備を
家族でしていったのでした。


安藤みかげ