空色の明日
DiaryINDEXpastwill


2010年06月08日(火) 看護士さんの力

寝たきりで意識もあったりなかったりの
状態に入り、私たちに出来ることは
あまりなくなりました。

看護士さんは2時間おきに体の向きを変え
1日1回体を拭いてくれ
食事の時間帯(父は食事はないですが)には
口の中をきれいに拭ってくれ
時には髪を洗ってくれたり
2日に1回は着替えもしてくれ
その合間に呼吸器のエラー音が鳴れば
痰の吸引をしてくれるという流れになりました。

はじめはよくわかってなかったのですが
管がとても長い父の場合は
右と左の肺のちょうど分かれ目に管の先があり
その位置がずれると途端に具合が悪くなります。
それをなかなか気づかず、酸素量や心拍数の
数値が悪くなるたび、もうだめなのかと
常に緊張が走りました。

そんなときに他の科でいろいろ学んでこられた
経験が豊かな看護士さんが
「これ、管の位置がずれてきてるわ」と気づき
管の位置を調整してくれました。
すると途端に調子がよくなって
先生が「あれ?調子がよくなってる」と驚いてる始末。

なんだか1日に1〜2分覗きに来る先生より
毎日をみてくれている看護士さんの力の大きさを
感じていました。

いろんな科を経験している人は
やはり知識も豊富なので具合が悪くなっても
かなり適切な判断で医師を呼ばなくても解決してくれます。
そういう看護士さんたちにずっと助けられてきた気がします。

それにしても2ヶ月余りの間、看護士さんが
ずっと体位を変えたりいろいろと工夫をしてくれたおかげで
本当にずっと入院していたとは思えないほど
体がきれいでお見舞いの人もびっくりしていました。

手や足など私たちでもできるところは
こまめに拭いたり温めたり、氷枕の氷を入れ替えたり
どんどんやらせてもらいました。
その代わりに私たちでは無理な点滴あたりの処置とか
着替えなど看護士さんにしか出来ないところに
できるだけ丁寧に時間を割いてもらえるように努めました。

1人で何人もの患者さんを担当されて
看護士さんが1人の患者にかけられる時間は限られています。
そばについている時は出来る限り手伝うようにしました。
積極的に何でも質問して
「これは私たちがやっても大丈夫ですか?」と
なるべく自分たちが参加できること、手伝えることを
見つけてやっていくようにしました。
そうすることで何か父にしてあげられることが
自分たちの救いになっていたとも思います。


安藤みかげ