空色の明日
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まずは今晩、2時44分から読売テレビ(日テレ系)で 「私立探偵濱マイク・取扱説明書」って番組があります。 もう私はこの番組の応援団長になることに決めました。 みなさん、騙されたと思って見てください。
さて、昨日のラーメン屋にも言えることですが、 「俺はこれをやってきた!少なくともやってないヤツよりはがんばってる!」 って言う人ってどうだろう。
認めますよ。何かに秀でてる人。 私みたいに何事もほどほどにしかできない人にはとても称賛するに値する人です。 でも別に「これをやってきた」だけでいいんじゃないか。 やってない人はそのかわり何かその人にできないことをちゃんとやってるんじゃないか。 だからやってない人を下に見る言い方はどうか?
人が他の動物と違うところは誇りを持っているところだと思う。 誇りがあるから勝ちぬこうとしたり、相手を倒そうとしたり、負けるもんかと 思ったり、守る物ができたりするわけですね。 だから戦争したりもするんですね。
誇りがなくなったら生きていくのは辛いと思います。
でもその誇りは自分だけのものであればいいのであって、誰かの上に立った誇りは おごりとあまり違わないのではないか。
私が神戸に行くと必ず行く中華食堂がある。 ラーメン屋ではない、商店街の中にある(ただし三ノ宮の一等地だけど) 中華丼とか唐揚げとかがある食堂。 お客の9割はおじさんとおばさん。
確かに昨日書いたラーメン屋のラーメンはキレがある。 見た目にも麺にもスープにも。 どれも繊細でちょっと油断すると崩れそうなバランスが1杯の丼の中で 見事に完成されている。
だけど私のよく行くその中華食堂の中国人のおやっさんはいつも お世辞にも綺麗とは言えない地味な調理服で、オーダーも「は〜い」と 気のない返事でうけるし出来あがった時も丼がだら〜んと出てくる。 でもそのラーメンはおそろしく細くて平たい麺で、スープも極々薄味の 透明でめちゃくちゃ繊細なものだ。
昨日のあのラーメン屋の1件から、私はそのおやっさんのかっこよさに 気づいてしまった。 毎日毎日何十年も同じ味を作りつづけたおやっさん。 もうダラダラやろうが、服がよれよれだろうがその繊細な味は 彼の中に深く刻み込まれて震災で店が傾こうが何をしようが けっして揺るがない味。 これがおごりではない本当の誇りではないだろうか。
「ふん、まだまだ若造だねぇ。」 今日あのラーメン屋の前を通って心の中でつぶやいてしまった。
安藤みかげ
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