空色の明日
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2002年03月18日(月) 秘密のケーキ屋

やっといろいろ忙しいことが終わって、本を読む時間ができました。
川上弘美さんの「センセイの鞄」もやっと読み終わった。
(普通はあのボリュームなら3日で読めるはずなのに)

言葉遣いが好き。
綺麗な言葉遣いの人が少ない今日この頃、逆に「美しい喋り言葉」が新鮮です。
ああいう「美しい喋り言葉」を使った文や映画が好き。

季節が変わって、夏になったらもう一度読みたい本でした。


さて、今日はいつもいく川向いのケーキ屋さんへ。
ドラマ「アンティーク」でケーキ屋の素晴らしさを語りましたが、
私のごひいきのこのケーキ屋さんも「アンティーク」に負けないくらい
かなりエッジなケーキ屋さん。

まず、マイペースに一人でオザケン似のお兄さんが作りながら売ってる。
一人で忙しいから、値段のついてないケーキとかが並んでたりして
種類はたくさんあるけど数が少なくて、それがまたなんか、手作りっぽくてよい。
その日の気分で作ってる感じがする。
ケーキ一つ一つに愛情がこもってる感じがすごくするショーケース。

しかもケーキ屋ってフランス菓子が多いけど、ここのはイタリア菓子。
どう違うかあんまりわからないけど、とにかくショーケースの中が茶色っぽい(笑)
焼き菓子が多くて、お酒がめちゃくちゃ効いてて、どれも小ぶりで
全然子供向きじゃない。

だからここのケーキを買うとなんだか「大人だけのお楽しみ」を手に入れた気分がする。

小さくて、地味な店だけどケーキのセンスは抜群で、ひとつの小さなケーキに
フワフワもサクサクもパリパリも全部封じ込められてて、いろんな触感が楽しめる。
そういうセンスが、さびれた場所にポツンとあるあのお店にひっそりと
隠れていることが、また「秘密」っぽくてワクワクする。

そんなパティシエさんと今日初めて話をした。
とても大人しそうな人だったので今まで話をしたことがなかったけど、
今日は暇そうで、ちょうどお客も私一人で少しだけ話した。
たぶん歳は同じ位だと思うけど、なんかいい感じの大人しさで、お菓子の事を
誉めたら恥ずかしそうに照れ笑いしていたのが、なんとなく気負いがなくて
そのお店そのものってかんじだった。

いいお天気の日、サイクリングがてらにケーキを買いに。
今度行く時には天保山の桜が綺麗だと思う。


安藤みかげ