空色の明日
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伝説のコンビニの店長もやっぱり伝説の店長。 この店で万引きなどしようもんなら警察に突き出されるより ひどい目にあう(笑) ひっ捕まえられて床に転がるくらいまで軽くしばかれて ポケットを探られて「お前ちゃんともっとるやないけ!」 とお金を抜き取られる。(おそらく捕った物の額+税+サービス料) カウンターにはもちろん金属バットが置いてある。 (ま、これコンビニには必需品。ウチも鉄パイプ置いてます。 見える様に。しかも握りやすい様に持つところにビニールテープ巻いて)
この店の品揃えの最大の特徴はプロモーションエンドにある。 プロモーションエンドというのは店の1番目立つ場所にある売り場で 新商品や、季節の商品(バレンタインチョコとか花火とかそのシーズン に売れるもの)を綺麗に陳列し、いかにたくさん売るかという、 いわば勝負コーナーである。 だからこのコーナーが綺麗に設定されている店は「やる気のある店」 とみなされるわけである。 基本的にこのコーナーに置くべき物はよっぽどイベントのないシーズン 以外は各店担当のスーパーバイザー(以降SV)によって決められる。 だいたいこのSVが週に1〜2回来てそれぞれの店がちゃんと 経営しているかをチェックしていくわけである。 もちろんあんまり勝手ばかりする店は叱らなくてはならない。 でも伝説の店長にSVなど関係ないのである。 そしてこの伝説のコンビニのプロモーションエンドは 年がら年中「じか足袋」「軍手」がぎっしり陳列されている。 まあ「軍手」はどこのコンビニでも一応売っているからいい。 でも「じか足袋」などという商品はおそらく発注アイテムに入っていない。 本来コンビニで「自店仕入れ」ということはやってはいけない。 どこの店でも同じものをあつかっているからフランチャイズなのだ。 それがよりによってプロモーションエンドである。 SV「あ・・あの、これ・・・」 店長「1番売れるのコレやからな!」(自慢げ) ま、確かにこの町にバレンタインチョコなど無縁である。 イベントなんてものはこの町には存在しないのだ。 今日生きているかどうかの方がよっぽど大きなイベントである。 結局閉店するまでこのプロモーションエンドは変更される事はなかった。 もちろん売れ筋ナンバーワン商品は「自店仕入れのじか足袋」である。
伝説のコンビニは他にも独特の販売方法を持っている。 よく店で揚げて売っている唐揚げ。 あれを普通は3個いくらとかで売るところを1個売り。 1個の為に容器に入れるのも勿体無いからかこの店では唐揚げを注文すると 「はい、手だして」と言われて手のひらに唐揚げ1個のっけられる。 ある意味地球にやさしい店である。 もちろんこれが釜ヶ崎では通用するからやっているのである。 店も店なら客も客。 ピンポ〜ンとドアが開いて入ってきた時の音が違う。 ペタペタ・・・・裸足である。 中には「み・・・水・・・水くれ・・」とカラのペットボトル持って 倒れこむ様に入ってくる人もいる。 何度も言う、ココは日本、大阪市内だ。
まだまだ明日につづく。
安藤みかげ
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