紫
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「あ、海老フライ…」
車に乗り込んだときに、ふと思いました。
先日、久々に入った「収入」で何か家に買って帰ろうと、季節はずれの炎天下を歩きながら考えていました。
何かおいしいもの、おいしいもの………。
……………。
!!!
ということで、いつもよくいく店でエビフライ単品1つをお持ち帰り。
大きめの折り箱からはみ出るほどの、大きな大きな車海老のフライが、ギュウギュウ、ギュウギュウとところ狭しに詰められて出てきました。
あんまりにもうれしくて、うまくお礼の言葉も出ないまま、店を後にしました。
車で約1時間半の道のり。
車のなかはだんだんと海老フライの香りで満ちていきました。
「早く帰ろう」
昔から海老好きな母は、この大きな大きな海老フライを見てどんな顔をするのでしょう。
なんとなくアクセルを開き気味に、171号線を走りました。
約1時間半後、家に到着。
いつものようにテーブルの上にちょこん、と折り箱を置いておきました。
すぐにその折り箱を見つけた母。
車海老をじっと見つめながら、
「すごい海老やなあ。すごいなあ。大きな海老やなあ。食べごたえがあるやろなあ。これはホンマにすごいなあ」
と何度も何度もつぶやいていました。
母が夕飯を食べ終わったころに台所をのぞくと、
「すごかったわ」
と一言。
満足気な母の表情に、なんとなく私も鼻高々。
そんな母の「おいしい顔」を作り出してくれたみなさん、どうもありがとう。
久々の親孝行。
雨は降りませんでした。
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