紫
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| 2003年08月30日(土) |
「僕らの遊び場、広いんや」 |
中学校のときの文化祭で、コーラス部が歌っていた歌を今もときどき思い出します。
タイトルは忘れました。こんな歌です。
ぼくたち、大阪のこどもやねん
町じゅうのことならなんでも知ってるで
すみからすみまで路地の裏まで
僕らの遊び場広いんや
そのとき1回だけしか聞いていないはずなのに、なぜか耳に残りました。
聞いているだけで楽しくて、あとでコーラス部の人に会うたびに、「あの歌、よかった〜」と感想を伝えていました。
私にも子どものころの遊び場は、たくさんありました。
小さな公園や1時間に1本しか電車の通らない線路、家の前にあった中学校のグランドや、どんどん家が建ってきている近所の建築現場。
いっしょに遊んでくれたのっぽのけんちゃんは、今はいったいどうしているのか検討もつきません。
生まれ育った町に、ずっと住んでいる人を、ときどきうらやましく思います。
きっと住んでいる人たちにしてみれば、わずらわしいこともあるのでしょうが、それでも子どものころの自分を知っている隣近所のおじさん、おばさん、幼なじみがいる環境に、少し憧れます。
近所の人とすれ違うたびにあいさつをしたり、世間話しをしたり、同級生の噂話を聞かされたり。
今は、生まれ育った場所からはずっと離れた山の上に住んでいて、歩いていても知っている人に出会う可能性は、皆無です。
楽といえば、楽です。
今日は、最近いつもいる場所の裏通りを、てくてくと歩いていました。
前から自転車に乗ってやってくる目のくりんとした女の子。
誰かに似ている
そうは思ったけれど、知っている人にすれ違う、ということに不慣れな私は、似ているだけで「違う人」だと思っていました。
「なにやってるんですか」
あ、やっぱり彼女だった。
かなりどぎまぎとしたあいさつのあと、なぜかこの歌を思い出しました。
「すみからすみまで路地の裏まで」
彼女もきっとこの町のことをよく知っている人のひとりなのでしょう。
そして、そんな彼女とすれ違って「あいさつ」をした私。
私を知っている人がいる町を、もっともっと知りたいと思った今日の昼下がり。
彼女とその妹弟の「遊び場」は、いったいどこだったのでしょう。
おやすみ。
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