椰子の実日記【JOYWOW】
2008年03月28日(金)
松涛スズメ

松涛の住宅街を歩いていたら、空き地があって、そこは 以前大邸宅があった場所で、後にただ空き地だけがあって、 そして、桜の木が残っていて、桜の木だけが華やかで、 それがとても虚しくて、しかもその桜の木から桜の花びらが ぱらぱらぱらと落ちていて、まだ桜の散る時期には2、3日 早いだろうと思って、どうしてだろうと見たら、雀たちが 懸命に枝をつっついているからなんだ。
つっつくスズメ。 散る花びら。 花びらが地面に。 地面が桜色になる。 スズメはつっつく。 花びらが散る。 桜色に染まる地面。
松涛の、そこのスペースだけが、ホンネを語っているような、 そんな気がした。人生のホンネ。ウソのない気持ち。
・・・なんてね。戯曲を読んでいると、表現が文学的に なるなあ。
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