| 2001年06月04日(月) |
早慶戦を終えて-慶應サイドから- |
早慶戦を見た私の両校に対する“見方”です。 -早稲田サイドから-も後日書きます。 慶應は2人の選手をピックアップして書きました。 ----------------------------------------- 2戦目の先発は長田だった。 ブルペンでは木下が投げている。 だから木下だと思っていた。私は今季,慶應の試合をたくさん見た。 その中でも特に木下の投げる試合を多く見た。 しかし、今季は打線の援護に報われず白星はつかなった。 早慶戦では勝ち投手を狙ってほしかった。 きっと長田は監督に直訴したのだろう。 初日はふがいないピッチングで完封負け。 これがエースなのか?と思わせるようなピッチングだった。 「9番 ピッチャー 長田くん」そのコールを 聞いた瞬間、会場全体が「おぉ」という期待と不安の混じった 声で包まれた。私は早稲田ファンであるが「心配」だった。 しかし,その長田は見違えるようなピッチングを見せた。 最後にこんなにも素晴らしい試合を作ってくれたのも 長田のおかげだ。私は正直,彼が素晴らしい投手と思ったと同時に 大きな拍手を送りたい。同情とかそういうものではない。 決勝点となった加藤のホームインを誰よりも目の前で見た長田は 落ち付いていた。捕手の栗林は「アウトだ」とアピールするが 審判のくだした判断は「セーフ」 横目で盛りあがる早大ベンチを見たに違いない。 その光景を目に焼き付け,秋にまた強くなって帰ってくる。
私が早慶戦のページを作っている上で気になったことがあった。 1年生早川だ。開幕からスタメン出場。 終盤は守備固めでの出場が多かったが,見事スタメンに抜擢された。 ここまで無安打。 「当たれば飛ぶバッティング」という肩書きを持ちながら その本領は発揮されていなかった。 1戦目の第1打席、和田の4球目がセンターへ抜けた。 リーグ戦初ヒットだった。小さくではあるが目立たぬよう 手を叩いていた。やっと長いトンネルから抜け出した ルーキーはいたって控えめである。 声は大きいが微妙に遠慮がち。 先輩の前では,大きな背中が小さく見える。 世間では「池辺」に注目が集まる中,あえて私は早川に注目したい。
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