「キミの将来の夢は?」何と言うことのない会話の中でふと塔矢に聞かれた。「おれの夢? うーん」しばし考えた後でぽつりと言う。「おまえとシアワセになることかなあ」さり気なく告白も混ぜたおれの言葉に塔矢はどう反応するだろうかと内心すごくドキドキだった。「幸せだけど?」キミと居られてぼくはもうずっと前から幸せだけれどと不思議そうに返されて、おれはこの天然ちゃんにどうしたらシアワセと不幸せが入り交じった今のこのおれの気持ちを伝えられるだろうかとしばし悩んだのだった。