SS‐DIARY

2011年06月25日(土) (SS)天罰


案外直後には平気なものが、ずっと後になってから効いてくることもある。

進藤と会ったのは昨夜のことなのに、家に帰ってシャワーを浴びている時、体の下の方に熱いような痛みを感じた。

(待てと言ったのに待たないから)

異性間では無いので、潤滑剤を使ってもいきなりというのはかなりキツい。

それが昨夜はそれも無く、ほぼ抱き合ってすぐに挿れられたので痛かった。

『――っ』
『あ、ごめっ…』

でも、もうおれ我慢出来なくて。ごめんなと言いながら進藤はぼくを軽く揺さぶった。

『ダメ? 一回抜いた方がいい?』

そんなこと思ってもいないくせに、それでもぼくの機嫌を伺う。

『いいよ…このままで』

結局の所自分もそれだけ切羽詰まっていたということで、だったらこれは当然の報いとでも言うべきものなんだろう。



「…でも凍みる」

湯の熱さが擦れた部分に染み入って、じくじくと痛い。

「色狂いの天罰か」

見下ろす胸には花びらのように赤い痕が散っている。

今度からは間が空いたとしても、理性は残しておかなくてはならない。

(泊りの仕事じゃなくて良かった)

いや、でも、もし翌日あるのが泊りの仕事だったとしても昨夜のように抱き合ったのではないか。そう思って苦笑する。

「けだものめ」

キミもぼくもけだものだと思いながら、ぼくは体に残る彼の香を洗い流すのが惜しくなり、途中でシャワーを止めたのだった。


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裏…にするほどではないかなとこちらに載せましたがどうなんだろう。


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