「おまえはやっぱりおれの理想の恋人だ!」
2人で柿ピーを食べていたらいきなり進藤がこう言った。
「…どこらへんが?」 「おまえさ、柿ピーの「柿」の方が好きだろ?」 「う…うん」
あまりナッツ類は好きでは無く、どちらかと言えば辛口のせんべいの方が好きでついそればかり選って食べてしまう。
「おれはさ、昔っから「ピー」のが好きなんだよな!」
だからいつか恋人にするならおれに「ピー」を全部くれる人が良いと思っていたんだと言って進藤は目の前に広げた柿ピーを指さした。
「さっきからずっとおれ、「ピー」ばっか食ってんの! でもおまえそれを怒らないし、それどころかおれの方に「ピー」を押しやってくれる。まさに理想の恋人だ!!」
今までどんなヤツと食っても途中で「ピー」に浮気してきたりすんだよなと、おれに「ピー」を全部くれたのはおまえだけだと感動したように言われ、喜ぶべきなのかもしれないが、なんとなくムッとした。
「うん、まあぼくは確かに「柿」の方が好きなんだけどね…」
でも別に食べられないわけじゃないんだよと、残りの柿ピーから「ピー」を選り分けると、ぼくは呆気にとられる進藤の目の前で全ての「ピー」を一気に食べて見せたのだった。
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私も出来ることならば「ピー」だけを食べたいタイプです(爆) 求む、「柿」だけを好きな人!
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