愛してるって言ったっけ?
キミのことを愛してるってぼくはちゃんとキミに言ったんだろうか?
体中が熱くて、もう何も考えられなくて。
自分で自分を支えることも出来なくて。
キミの首に腕をまわし、かじりつくようにしながら、浮いた意識で思う。
キミを好きだって
ぼくはちゃんと言っただろうか?
こんなに
こんなにも好きなのに
愛してるって
大好きだよって
キミにぼくはちゃんと―。
「…あっ」 「気持ちイイ?塔矢」
うん
うんとうなずきながら涙がこぼれるのがわかる。
良くなりすぎてしまうと、もう感情がちっともコントロールできなくて、すごく愛しくて幸せなのに、悲しいのに近いような気持ちになってしまう。
悲しくて (愛しくて)
切なくて (幸せで)
苦しくて (嬉しくて)
胸が塞がる。
こみ上げてくる感情があまりにも大きくて、涙がこぼれてしまうのをどうしても止めることが出来ないから、せめてわかって欲しくて必死に言葉を吐き出そうとする。
好きだよ
キミが好きだよ
大好きだから
誰よりも好きだから
愛してる
細々としたパズルのような言葉は、荒い息に飲み込まれて、果たして彼の耳に届いているのかわからなかったけれど。
「好き―進藤っ」
到達する前のとろけそうな一瞬。
好き
大好きだよと叫ぶぼくを彼はいつも更に激しく突き上げて、あられもない声をあげさせながら、ぼくの中に放つのだった。
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あんま意味はありませんのでそのままさらりと。
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