SS‐DIARY

2004年09月29日(水) (SS)小さな幸せ3

「進藤、大好き」

満面の笑顔で言われてドキリとした。

「大好き」

「大好き」

「キミを愛してるよ」

きゅうっと抱きつかれて、囁かれる。

「世界中で一番好きだ」



うん、おれも大好きと答えながら、どうして酔っぱらってる時のこいつはこんなに素直でかわいいんだろうかと思った。


普段はあまり口に出して言わないのに、ある程度以上飲むと、途端に人なつこくなる。

猫のようにすり寄ってきて、おれに触れたがり、甘えたように言葉をねだる。

「キミも、ぼくのことを好き?」


しらふだったら死んでも言わないだろうなということを…でも、聞いてくれるのが嬉しくて答える。


「ああ、好き。大好き」

死ぬほど好きだよと言うと、満足そうにそのまま眠ってしまった。





人をその気にさせて、それはねぇだろうと思うけど、いつものことなので諦める。


まあ


こんなにカワイイこいつを



見ることが出来るんなら




それでいいや


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