SS‐DIARY

2004年04月14日(水) (SS)春になれば+ありがとうございます

春になれば会えると、ただそれだけを考えていた。

冬が終わり春が来て、花のひらが舞う頃になればまた会えるのだと。

その時は気が遠くなりそうなほど、それは彼方に思えたのに。


過ぎてしまえば一瞬だった。


夜にキミを想い

朝にキミを想う。



昼は忘れようと努め。

でも夕方には思い出してしまった。




キミの顔が見たくて、キミの声が聞きたくて。

一人で向かう碁盤の前が寂しくて

ぼくはこのまま永遠に一人なのではないかと。

やっと見つけたただ一人を思って泣いた。


会いたくて

会いたくて

気が狂いそうなくらい会いたくて、でも、もうじき風に花の片が舞う。


キミも少しくらいはぼくに会いたがっていてくれたらいいのにと。



切に


切に


そう願った。


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今頃ですが、北斗杯予選前のアキラということで。

「夢十夜」とか「菊花の契」とか、「飛び梅」とか、なんとなくそんなイメージがヒカアキちゃんにはあります。



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