エンターテイメント日誌

2005年07月27日(水) 恐るべしレディースデイ、侮り難し韓流。

水曜日に仕事がたまたま無かったので、シネ・リーブル梅田に韓国映画マイ・リトル・ブライドを観に往った。

初回上映が12:20だったのだが平日とはいえ、レディースデイなので念のため約1時間前に映画館に到着し、チケットを購入。その時点で整理券番号がなんと既に90番であった。

映画館の席数は95。勿論上映までに満席になったのだが、辺りを眺めて驚いたのが、筆者以外に男が全く見当たらないのである!なんと94席が女性ばかりで埋め尽くされていた。こんな体験は生まれて初めてだ。筆者は当然ながらムン・グニョンちゃん目当てでやって来たのだが、も、もしかして相手役のキム・レウォンとかいう男優って人気あるの!?なんだか間が抜けた顔してるけどなぁ・・・

さらに「恋する神父」の予告編が始まると、場内が大きくどよめくのである。ウットリした顔でこそこそ何やら耳打ちしあう姿もあちらこちらで見受けられる。な、何なんだこの居心地の悪い雰囲気は??ニッポン男児よ、もっとしっかりしろ。映画館を女どもに占拠させるな!

さて、「マイ・リトル・ブライド」の評価はB+である。アカデミー作品賞・監督賞を獲った「ミリオンダラー・ベイビー」と同評価という筆者の感性ってどうなのよ、という気もしないではないのだが、だってしょうがないじゃない。グニョンちゃんがめっちゃ可愛いんだから。

この映画を一言で表するなら、ムン・グニョン主演のアイドル映画、それに尽きる。「箪笥」での彼女は薄幸の美少女という役回りだったが、今回は観客に満面の笑顔を振りまきながら、元気いっぱい画面狭しと飛び跳ねる。チャン・イーモウ監督がチャン・ツィイーを舐めるように撮った「初恋のきた道」とか、原田知世の「時をかける少女」と同系譜の作品と言えるだろう。映画のエンド・クレジットで未公開シーンやNGシーン集があるという点では「時をかける少女」により近いという印象を覚えた。

まあ他愛もないお話ではあるが、コメディとして出色の出来である。結構館内は爆笑の連続であった。脚本が実によく練れていて最後に小さな驚きを持ってくるあたり、実に構成が憎い。

日本映画で「おさな妻」ものといえば、反射的に関根恵子主演の一連のシリーズを連想するわけであるが、どうしても物語の関心がセックスとか妊娠とか湿っぽい方向に向かいがちになる。しかし「マイ・リトル・ブライド」では決してそういう方向に進むことなく、あくまでもカラリと明るい作品に仕上げてきたところに今の韓国映画の懐の深さを感じた。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]