熱い洋楽コネタコラム

2004年05月27日(木) 黒ずんだ料理は腐ってる?

 あれこれ友達からロック関連の本を借りて来て読んでいる最近なのですが、中で1冊、最高に笑える本を見つけちゃいました。それは『ロックに潜む金(ビッグマネー)』という本で、サブタイトルが「ミュージシャンによるミュージシャンのためのロック・ビジネス経済学」ちゅ〜もの。そう、書いてるのがプロのミュージシャン。メガデスのデイヴ・エレフソンていうオッさんです。
 とにかくこれ、大爆笑の一冊ですわ。ある種、トンデモ本。最初のうちは「どうしたらデビューにこぎつけるか」みたいな、まぁ、ミュージシャンなら語るような当たり前の話なんですが、章が進むうちに段々と微に入り細に入り。「ロード生活」というタイトルでツアーについてあれこれ書いてあるところなんて「僕の個人的な旅のメモ」と称して「レストランで〜〜1、日替わりメニューや“黒ずんだ”料理はたいてい腐りかけ  2、日替わりスープは前日のつけあわせや、盛り合わせ料理の残り物をミックスしたもの 3、料理に対して文句を言う時は要注意。特に食事を交換してもらう時は、何をされるか分らないので、敵に廻さないよう配慮しよう。言うまでもないことだ!」
 うおっ。最後は”!”ですよ、”!”。そして敵と来るか、敵!レストランで敵って…。そこまで心配して…小心者すぎっ!それに黒ずんでたら腐ってるって…一体????こいつぅ、ベーシストなんですが、なんかバンドの中での位置というか、そういうものをこれら言葉の端々から感じて、ちょっと可愛そうにもなりやしたねぇ〜。相当苦労してるというか、イジメられてるってか。居場所ナシみたいなぁ。なんかも〜。ねぇ?たまんないっす。
 さらにもっと後半になってくると途端にそこいらのビジネス読本みたくなってきて「誰に対しても誠意ある対応を」とかタイトルしちゃったり〜。「ふだんの振る舞いや、仕事仲間に対する思いやりなど、人に対しては常に気をつけるようにし様」だって。腹抱えて笑いましたよ〜。あんた誰?オカシ過ぎるよと突っ込んでしまいましたわ。いや、もしかしてこれ、他のメンバーとかへ普段言いたいのに言えないこと、書いてるのかもしんないけどぉ〜〜。
 とにかく全章に渡ってあまりにもオモロイ本なので、一読をオススメします。ちなみにリットー・ミュージックが出してます。1200円です。
 それにしても〜。こんなビジネス本出して、和田がメガデスだったら速攻クビだな、こいつ。ロック・ミュージシャンがビジネス本なんて出すなんて、何考えてんだ〜〜〜、バカ野郎〜〜〜!って、大暴れしてぶん殴りますがな。和田がバンドやったら、絶対「ギャラガー兄弟」みたいになるもんっ。
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