窓を開けているとすっかり涼しくなった夜風。寒いくらいだ。ベランダから金木犀の香りが漂ってくる。もちろん我が家ではなく、近所のどこからかだ。自分が気づいている木よりももっと近くにもあるのだろう。近くのものほど見えない。そういうものだ。スピッツの新譜を聴いている。「さざなみCD」というタイトルといい、歌詞カードの凝り具合といい、スピッツワールド全開。CDを再生した途端電撃が走る、というものではないけど、じわじわとしみこんでそのうちあふれ出す、という感じ。