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夢の図書館新館

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-- 2004年11月17日(水) --

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☆なつかしい童話全集。(その3)

アンデルセンといえば、来年は生誕200年。 だからというわけではないけれど、 『オールカラー版世界の童話』(小学館)シリーズのなかで もっとも記憶に鮮やかだった『アンデルセンのお話』を ついに手にすることができた、2004年。

監修は、波多野勤子、浜田廣介、村岡花子。 後にモンゴメリの翻訳でかけがえのない読書体験を させていただいた村岡氏がかかわっていたのはうれしい。 浜田廣介の創作童話も、子どものころ、図書館には たくさんあった。

さて、「はくちょうのおうじ」である。 どの場面を見ても、絵のタッチの痕跡が、わが記憶の倉庫から浮かび上がる。 あれほど見慣れていたにもかかわらず、 何十年もの間、目の前から消えていたなつかしい絵。 絵は小田忠、文章は奈街三郎。

原作(岩波版)とどれぐらい変わっているのか 比べてみたが、結末はほとんど同じだった。 途中のエピソードは少しずつ変化している。 ただ、受ける印象は、ほとんど同じろうだと思う。 ただし、最後にエリザの魔女嫌疑が晴れて無事王様と 結婚してから、原作では11人の王子たちがどうしたのかは 触れていない。「はくちょうのおうじ」では、 王子たちは自分の国へ帰って行った、となっている。 そこのところは、子どもごころに覚えている。 なんせ、王子さまが11人もいるのだ。 皆が残ってしまったら、エリザの夫の王様も 大変だろうし、悪い継母のいる故郷にはもう帰れないし、 とかなんとか、気を回していた。

他の短編もなつかしい。 「すずのへいたい」は、昨年だったか、原作(岩波版)を 読んでいて、結末がかなり記憶と違ったので、 自分がボケていたのかと思ったが、やはり、 子ども向けにという配慮なのだろう、 普通のハッピーエンドになっていた。 絵は若菜珪。

「ナイチンゲール」の挿絵は、高畠華宵であった。 なるほど、そうだったかと納得。 独特の目線やシルエットのなびき方は、 そういうことだったのだ。

「ゆきのじょおう」もかなり変化しているが、 赤い服のゲルダがとてもかわいくて、記憶以上にモダン。

解説によれば、この巻には、'特に空想的な興味に満ちたもの'を選んで いるとのこと。もう二冊、『アンデルセンの絵話』と 『アンデルセンの絵物語』というのもシリーズに入っている。

この再会をきっかけにして、ネット書店で 手にした同シリーズは、現在6冊。

他のお話についても、いずれ記録しておきたいと思う。 誰か、私のように、霧の中を探して歩く旅人のために。 (マーズ)


『オールカラー版世界の童話』 / 出版社:小学館1967初版

2003年11月17日(月) 『帰ってきたメアリー・ポピンズ』
2000年11月17日(金) 『翻訳はいかにすべきか』

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