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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2004年07月12日(月) --

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『ふたりだけの荒野』

☆西部の女医とアウトローの恋。

米の人気テレビドラマ『大西部の女医 ドクター・クイン』を 好きな人には、ぜひ読んでほしい。 この時代は、リンダ・ハワードのホームグラウンドでもある。 それでも、南北戦争から数年後の米西部・南部・東部にまで至る 主人公たちの長い旅は、リンダ作品のなかでも異色といえるし、 登場する歴史上の人物たちも、興味深く描かれている。

賞金稼ぎに撃たれたレイフは、 行きがかり上、新興の町シルバー・メサの女医、 アニーを誘拐して、荒野に潜む。

悪夢の南北戦争が終わり、南軍に従軍していたレイフは、 ある陰謀事件をきっかけに、数年前から逃亡生活を送っていた。 殺戮と失望に満ちた生活のおかげで、冷血漢と化した レイフだったが、純粋なアニーと関わることで、 守るべきものと将来に希望をもつ男に変わってゆく。

そして、男の力を借りず独りで生きることに人生を 費やしてきたアニーも、レイフによって 本来の自分らしさを取り戻していった。

愛とか恋とか、そんな感情を、 自由を奪う枷のように感じ、遠ざけてきた二人の人間。 そんな二人が、リンダのはからいで「関係」を築いてゆく課程は、 ラブロマンスという要素だけにとどまらず、 人が自分自身を発見する課程でもあるのだと、 思い知らされる展開だ。

後半の逃亡シーンでは、二人と重要な関わりをもつことになる アパッチ族も登場し、そこから運命が好転し始める。 アニーには手で人を癒すという天性のヒーラーとしての 力が備わっているという設定は、 レイキをやっている人にも喜んでもらえそうである。

もっとも、リンダ自身、どこにいても ペンで女性たちを癒してくれるヒーラーであるのだけれど。 (マーズ)


『ふたりだけの荒野』著者:リンダ・ハワード / 訳:林啓恵 / 出版社:ヴィレッジブックス2002

2002年07月12日(金) 『ねじれた夏』
2001年07月12日(木) 『だれも欲しがらなかったテディベア』

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