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夢の図書館新館

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-- 2004年01月19日(月) --

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『死体が多すぎる』その1

CS放送で再放送されていた『修道士カドフェル』シリーズを、 遅ればせながらも、熱心に見ていました。 社会思想社(現代教養文庫)で発行されていたシリーズは、 今、光文社文庫から再発行されています。 ドラマはとりあえず13作全部見終えたのですが、 小説の方は、気に入ったエピソードから、 順番お構いなしに自由に読んでいます。

探偵役の修道士カドフェルと代理執政官ヒュー・ベリンガーとの 出会いを描いたこの第二巻は、ドラマでは第一作となっていました。 ドラマでは、どのエピソードも1時間15分とコンパクトに 収められているので、 小説を読むと、物語はより複雑で、また、テレビドラマでは 描ききれなかったより細やかな「情」を読みとることができます。 とはいえ、テレビドラマの方も、ほんとうにうまく物語を削って いるので、小説と読み比べれば、登場人物のちょっとした 違いが出てくるのですが、 何の違和感もなく楽しむことができます。

物語の舞台は12世紀内乱最中のイングランド。 王位を主張する王と女帝の間で揺らぎ、国中に混乱が広がっている。 シュルーズベリーでは、今まさに、女帝モードの拠点が、 スティーブン王によって陥落しようとしていた。

処刑された女帝側の捕虜は94名。 しかし、カドフェルが埋葬のために遺体をひきとりにいくと、 そこには95名分の遺体が。 その1名は、卑劣な殺人の犠牲者。 この遺体は誰なのか。 誰が、何のために、彼を殺したのか。 カドフェルはその犯人を捜し始める。(その2へつづく) (シィアル)


『死体が多すぎる』―修道士カドフェルシリーズ(2) 著者:エリス・ピーターズ / 訳:大出 健 / 出版社:光文社文庫2003

2001年01月19日(金) 『ガラスの城』

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