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夢の図書館新館

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-- 2002年12月06日(金) --

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『はじめてのことば』

生後すぐ、重い病気と手術によって脳障害児となった 日木流奈君。 1990年生まれの彼は、5歳で文字を知り、8歳になった時、 『想ふ月』という自伝・詩集を自費出版した。 本書は、好評のデビュー作に加筆したもの。

ルナ君は、言葉をしゃべれない。 でも、ルナ君の意識は、生まれる前からちゃんとあった。 手術中の麻酔以外は、お母さんとの出会いも覚えているし、 少しずつ世界を知っていった過程も忘れてはいない。

ルナ君が発する日本語としての言葉は、ドーマン法という、 アメリカ生れの脳障害リハビリプログラムで使用される 文字盤を使って、お母さんやお父さんに伝えられる。 漢字への変換も、すべて本人の指定だそうだ。

ルナ君の存在は、多くの人を惹きつけている。 脳に障害のあるルナ君が、日々回復の途上にあり、 個人のアイデンティティーを示す言葉を、 すでに大人なみの表現手段として獲得していることのために、 ではない。

ルナ君のメッセージが、 受け手の魂をゆらすからである。 風のように、光のように、ただ、 まっすぐにそこにある命から命へと、 ルナ君のことばは、 ひた走る。

迷わずに。

ただ、愛すればいい。 ただ、愛を受け取ればいい。 すべての母と子へ、 地球と、地球に生まれしものたちへ。 しいたげられた者も、ふみにじられた者も、 弱き者も、笑えない者も。(マーズ)

人よ人 あなたの心を見てごらん 探しものはすぐそこに
(ルナ君の詩より)

ルナ君のサイトはこちら。 http://www2.odn.ne.jp/luna


『はじめてのことば』 著者:日木流奈 / 出版社:大和出版

2001年12月06日(木) 『サンタ・クロースからの手紙』
2000年12月06日(水) 『ACTUS STYLEBOOK』

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