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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2002年06月11日(火) --

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『雑貨探しの旅ノート』

☆やっぱり雑貨生活。

流行ものには弱いので、シンプルライフには、 強く心惹かれるものがあります。 日頃の仕事や私生活のごちゃごちゃ具合が、 さらに、シンプルライフへの憧れに拍車をかけるのでしょうか。

いわゆるシンプルライフと、 「私」の雑貨生活とは、ちょっと相容れないものがあります。 「私」の雑貨生活は、あってもなくてもいいようなどうでもいい物、 どうでもいいんだけど、あると何だかうれしい。 普段は忘れているんだけれど、ふいに思い出し、急に愛おしくなる。 そういうものが、宝探しのように、部屋中のあらゆる場所に、 潜み、埋もれている。 巷の「捨てる技術」や「整理術」の達人がうちにやって来れば、 きっと、そのほとんどが容赦なく、捨て去られるでしょうが…。

けれど、ごちゃごちゃしているように見えて、 雑貨系には、雑貨系のシンプルライフがあるのです。 そのシンプルの意味するところ、「簡素」というよりは、 ごてごてしていない「自然」なもの。 ナチュラルライフという方がいいかも。 雑貨が雑然と並んでいるように見えて、 それは、必然的な並びで、 不要なものが山のようにあるように見えて、 選びに選んだ物の集合体なのです。 ちょっとした遊び心、 あるいは、むしろ、他人にはわからない自分だけがわかる それぞれの美点。 いろいろな、思いが込められているのが「雑貨」なのです。

そういう雑貨は、探さなくても向こうからやって来ます。 待ち合わせまでの一瞬の隙間の時間。 何気なく目にした、ウインドウ。 旅はもちろん。 旅先の小さなお店。海外旅行先のスーパー。 何となく出会ってしまう、雑貨の数々。 それが、さまざまな思いや思い出の数々なのです。

フクイ*ユキさんの『雑貨探しの旅ノート』を開くと、 うん。うん。と頷きながら、 そうだよねえ。と、ついつい相づちを打ってしまいます。 フクイさんは、雑貨屋さんのオーナーでもあり、 手書きの文字とイラストから、 「雑貨」の楽しさが伝わってきます。 フランスやイギリスでの雑貨の出会い。 フクイさんの大好きな物が満載で、 雑貨との出会いを求めて、旅に出たくなります。 (シィアル)


『雑貨探しの旅ノート』 著者:フクイユキ / 出版社:KKベストセラーズ

2001年06月11日(月) 『球形の季節』

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