夕方になると、家の周りは草を燃やすようなニオイが漂う。 何のニオイなのかはわからないが、郷愁を感じるニオイだ。。 実は、このあたりにまだ田んぼが多かった時代から嗅いでいたニオイなので、ぼくはてっきり田んぼや畑に絡んだニオイだと思っていた。 ところが、もはや田んぼがなくなり、周りは商業地や住宅地になってしまった現在でもそのニオイがしている。 ということは、田んぼや畑に絡んだニオイではないということになる。 では、いったい何のニオイなのだろうか? 同じく郷愁を感じる、雨が降る前のニオイとは違う。 あれは草が燃えるようなニオイではなく、ドブ川のニオイがする。
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