嫁ブーの脂肪の塊は、医者に行って以来どんどん小さくなっている。 あの日、注射をしたとか、患部に薬を塗ったりしたわけではない。 また帰りに飲み薬をもらったわけでもない。 自然に治っているのだ。 こんなことなら、医者に行く必要もなかったのだが、もし医者に行ってなかったら、いまだに悩みの種になっていたかもしれない。
悩みの種といえば、ちょっと前に困ったことになったことがある。 別にいやらしい意味ではないのでそのまま書くが、実はキンタマが痛くなったのだ。 いや、何もせずに痛いのではない。 ちょっと触れたりした時に痛むのだ。 その前に打ったりした覚えはないし、腫れている様子でもない。 しかし、そこに触れた時に、痛みが「ズン」と下腹に走るのだ。
もしかしてつり上がった状態になっているのではないかと思い、何度か飛び跳ねてみたが、痛みは治まらない。 こういう場合、嫁ブーだとすぐに病院に行くだろう。 だが、ぼくは行かない。 すべての病気は一過性のもので、時間が経てば治ると思っているからだ。
とはいえ、その時間を痛みとともに過ごすのも嫌である。 そこで、その原因を捜すことにした。 先に書いたとおりで、打ったわけではないし、つり上がっているわけでもない。 別に菌も入っているようには思えない。 では、痛くなる前と痛くなった後で変わったことはないかと探ってみたら、あった。 例の睡眠不足である。 キンタマに痛みが走り出した頃は、特に睡眠が不足していた時期だったのだ。
ラジオで鬱の話を聞いたのは、ちょうどその頃だった。 その日から充分に睡眠を取るようになった。 それから何日か経って、キンタマの痛みも治まった。 やはり原因は、睡眠不足だったようだ。
占いでもそうだったように、ぼくの天敵は、やはり睡眠不足なのだろう。 尿潜血も、高血圧も、頭痛も、眼の痛みも、今回のキンタマ痛も、すべて睡眠をとることで治っているのだからだ。 いっそのこと、睡眠をとることで、金欠病も治ってくれたらいいのに。
|