昨日の夜から下腹あたりが疼いていた。 だが、痛みはそこまで酷くはなく、風呂に入っているうちに治ってしまった。 朝起きてからも何ともなく、いつものようにウォーキングに出かけた。
ところが、家に帰ってプレーオフを見ていた時に、またしても下腹が疼き出した。 昨日よりも痛みが増していた。 そこでしばらく横になっていたのだが、目が覚めると痛みは治まっていた。
そのまま何ともない状態が続いたので、もう治ったのだろうと思っていたら、夜また痛みが走りだした。 今度は腹全体だ。 慌ててトイレに駆け込むと、下痢である。 出すものを出してしまうと、何とか楽になった。 とはいえ、痛みが完治したわけではない。 いまだに痛みの波がやってくるのだ。
何でこんなことになったのだろう? まさか虫垂炎ではないだろうか。 何日か前にビデオを見ていたら、その中に、主人公が虫垂炎で病院に運ばれるシーンがあったのだが、それが妙に頭にこびりついて離れないのだ。
「あのシーンは運命の暗示だったのかなぁ…。となると、嫌でも病院に行かなければならない」 と、ちょっと落胆していた時だった。 忘れていたことを思い出した。
それは、昨日の昼間のことである。 新聞を整理していると、井筒屋(地元のデパート)のチラシが出てきた。 催事場で『鹿児島物産展』をやっているらしい。 それを何気なく見ていたのだが、何とそこに『森伊蔵』の写真が載っているではないか。 そこで、さっそく嫁ブーと井筒屋に行ったのだった。
ところが、会場のどこを探しても『森伊蔵』は見あたらない。 嫁ブーが「やっぱりネットじゃないと買えんのやないと?」と言う。 「そうかのう。でも、チラシにはちゃんと写真が載っとったやないか」 「じゃあ、聞いてみたら?」
そういう話をしている時だった。 ぼくは一瞬にして『森伊蔵』を忘れた。 これが目に飛び込んできたのだ。

鹿児島名物の『白くま』である。 コンビニのアイスクリームコーナーで、カップに入ったやつは食べたことはあるのだが、本物はまだ食べたことがない。 「おい、あれ食べるぞ」 「えっ?この時期にかき氷なんか食べると、お腹こわすよ」 「あれ食べたぐらいで、腹をこわすわけないやないか」 と、半ば強引に嫁ブーを誘い、『白くま』を食べたのだった。
腹痛の原因はこれだろう。 昨夜、嫁ブーも「胃が痛い」と言っていたし、まず間違いないだろう。 原因がわかったので、病院に行く必要もなくなったのだ。 良かった。
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