頑張る40代!plus

2006年08月26日(土) 夕立

嫁ブーの会社は、ぼくの家からおよそ4キロ離れた場所にある。
だが、これはあくまでも車道の距離である。
直線距離だとその半分の2キロしか離れていない。

今日、そのたった2キロの距離でこんなことがあった。
夕方、ぼくがテレビでホークスvsライオンズの試合を見ている時に、電話が鳴った。
出てみると嫁ブーだ。

「しんちゃん、寝室の窓閉めた?」
「えっ?」
「今日閉め忘れとったんよ」
「いつものことやないか。何でそんなこと気にするんか?」
「今、すごい雨が降りよるやろ?」
「何も降ってないぞ」
「えーっ、こっちは土砂降りよ」
「こっちは晴れとるぞ」

…ということだった。
電話を切ったあとに外を見てみると、なるほど嫁ブーの会社があるあたりの空は真っ黒になっている。
たった2キロの違いで、一方は大雨、一方は晴れなのである。
「夕立は馬の背を分ける」と言われるが、こういうことがあると、ついその馬の背、つまり雨の切れ目を見てみたくなる。
そこでぼくは出かける準備をした。

ところが、こちらの空も徐々に黒くなってきたのだ。
嫁ブーから電話があった時に遠くに聞こえていたカミナリの音も、だんだん近づいてきた。
そしてその音が最も近くなった時、とうとう雨が降り出した。
土砂降りである。
ぼくは慌てて寝室の窓を閉めに行った。
もちろん、こうなってしまったので、外に出る気も失せてしまった。
雨はその後30分ほどでやんだが、その間けっこう大量に降ったのだった。

それから1時間ほどして、ぼくは実家に行った。
母はぼくの顔を見るなり、「さっき雨が降ったやろ?」と聞いてきた。
「うん、降ったよ」
「でも、空が真っ黒になったわりには、あまり降らんかったねえ」
「えーっ?!」
「その時ちょっと自転車置き場に行ったんやけど、パラパラ程度やったよ」
ぼくの家と実家は、直線だと200メートルくらいしか離れてない。
それでこの差だ。
夕立恐るべしである。

ところで、200メートル先がパラパラだったとしたら、300メートル先は、おそらくまったく降ってなかったのではないだろうか。
ということは、雨の切れ目はその間にあったということになる。
…やはり、見に行けばよかった。


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