頑張る40代!plus

2006年08月27日(日) 夜の秋

今日も昼から雨で、降り出してから一気に秋になったように涼しくなった。
雨が降り込んでくるので、家の窓を全部閉めたのだが、まったく暑くなく、息苦しさも感じなかった。

ところで、俳句の歳時記で「夜の秋」というのがあるが、ちょうどこの時期の季語だ。
ぼくが昔作った詩に、『時の雨』というのがある。

 雲深き 夜の秋
 月隠れ 時の雨
 過ぎし人 傘もなし

 旅日記 日々は濡れ
 時はもつれ 時の雨
 懐かしき 想い消え

  風は濡れ 夜に冷たく
  時の雨 火もつかぬ

  虫は鳴き 夜に冷たく
  時の雨 咳はやまぬ

 実も触れず 枝は枯れ
 立ち止まる 時の雨
 遠き夢 闇に枯れ

これを書いたのは19歳になる年のちょうどこの時期で、やはり今日みたいな天気の日だった。
ここでいう「時の雨」というのは、時雨のことではなく、通り雨という意味で使った。
当初「瞬時(とき)の雨」としていたのだが、いちいち「瞬」を書くのが面倒だし、そう読ませるのも苦労するだろうから、「時の雨」に改めたのだ。

これを書いた日も今日と同じく面白くない日で、気分がクシャクシャしていた。
その面白くない気持ちのままに、当時日課にしていた日記を書いたのだが、支離滅裂な内容になってしまった。
そこで、グチャグチャに塗りつぶしたというわけだ。

いったい何が面白くなかったのかというと、それは勉強である。
何度も言っているが、その当時ぼくは予備校に通っていた。
その日、お盆明けの模試の結果が出たのだ。
結果は最悪だった。

そういうわけで、その日は何をやっても面白くなかった。
しかし、翌日になれば気は晴れるだろうと思っていた。
が、そうではなかった。
その翌日も翌々日も「面白くない」は続いたのだ。
そして面白くないまま時が過ぎ、いつの間にか「面白くない」は将来に対する不安に変わっていった。
結局ぼくはその不安から抜け出すことをしなかった。
それどころか、逆に受け入れてしまったのだ。
そのせいで、本格的に長い浪人生活が始まったというわけだ。

ぼくの書いた詩は、将来を暗示したようなものがけっこうあるのだが、そういう視点で読んでみると、この詩もそのような気がしてくる。
もしそうであれば、仮にあの日ハッピーな詩を書いていたら、その通りになったのかもしれない。
それを思うと残念な気がする。

ところで、今日は何で面白くなかったのかというと、ホークスが宿敵ライオンズに負けたからである。
これでまた2ゲーム差だ。
日ハムも0.5差で迫ってきているし、いったいこの先どうなるんだろうか。
…ホント面白くない!


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