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2006年08月25日(金) 久しぶりにギターを弾く(後)

19日の記事の続きである。
今月の15日に久しぶりにギターを弾き、豆が出来かかったわけだが、翌日指の様子を見てみると、相変わらず前日のままで、白くプクンと盛り上がっていた。
しかも、指先が脈を打っている状態だった。

特に酷かったのが右手の中指で、脈打つたびに痛みを伴う。
そこで指を揉んでみたのだが、白く膨れているところはさほど痛くない。
痛いのはその周りだった。
どういう痛さかというと、指先をペンチで思いっきりつまんだような痛さである。

そういうわけで、その日ギターを弾くのをやめようかと思った。
しかし、そこでやめてしまうと、いつまで経ってもギターは弾けない。
次に弾いた時に、また同じ状態になるからだ。
ということで、痛みを我慢してギターを弾いてみることにした。
もちろん恐る恐るである。
とりあえず軽く押さえてみたのだが、それだけでかなり痛い。
白く盛り上がっている部分が押されて、周りに刺激を与えるのだ。

それでも我慢して弾いていると、今度は手のひらが痺れてきた。
もちろん中指の痛みからくるものである。
しかしぼくは負けずに弾いた。
そこでやめることを、ギター歴32年のプライドが許さなかったのだ。
結局その日は2時間近くも弾いたのだった。

その翌日、事態はさらに酷くなっていた。
白く膨らんだ部分の奥に赤い点が見えたのだ。
おそらく、白い部分の奥に血豆が出来ていたのだろう。
前日無理してギターを弾いたせいで、それが破れてしまったようだ。
そのおかげで、さらに痛くなったような気がしてきた。

この時、ぼくはあることに気がついた。
それは弦である。
これまでぼくは、弾き始めに痛くなったことは何度もあるのだが、今回のように血豆が破れる、いや血豆が出来るということすらなかった。
今回こういうことになって、「何でこんなことになるのだろう」と考えていたのだが、それはギター弦のせいだという結論ににいたった。

ぼくはこれまで、ギター弦はライトゲージもしくはコンパウンドゲージといった柔らかめのものを張っていた。
そのほうがフィンガーピッキングをしやすいからだ。
ところが、その日までギターに張っていた弦は、堅めのミディアムゲージだったのだ。
ギターを買った時のまま張り続けていたから気がつかなかったが、体は正直である。
32年間まったく使ったことのない弦ゆえに、素直に血豆という形で反応したのだから。

さて、それに気づいたぼくは、さっそく買い置きしていた弦(ライトゲージ)に張り替えることにした。
何で何ヶ月も張り替えなかったのかというと、答は簡単である。
それは面倒くさいからだ。
楽器を売っていた頃、ぼくはうんざりするくらい弦の張り替えをさせられていた。
そのせいで、あまり自分のギターの手入れをしなくなったのだ。
まったく、ギター弾きの風上にも置けない奴である。

そういうわけで、それを境に、あまり痛みを感じることはなくなった。
そして三日前、ギターを再開してから一週間後に、ようやく豆の出来かかりはタコに変わり、完全に痛みから解放されたのだ。
血豆の破れたあとも赤から茶色に変わったし、あとは今後そういうことにならないように継続あるのみである。


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