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2006年08月04日(金) このブログで姓名判断をやろうと思っている(2)

三つ目が、本字でとらえるやり方である。
これはちょっとややこしい。
漢字というのは、それを作った人の霊が込められた神聖なものである。
ゆえに、その文字が作られた時代に遡って画数を捉えなければならない、という考え方である。

どういうことかというと、例えば「さんずい」は3画であるが、元々「さんずい」は水という字を簡略化したものだから、「さんずい」は「水」に直して、4画で捉えなければならないということだ。

すべてがこの論法で、「くさかんむり」は今は3画だが、元々は「艸」だから6画、「けもの偏」の元は「犬」だから3画ではなく4画、「りっしん偏」は本来「心」だからこれも3画ではなく4画となる。
先の『海』の場合は「さんずい」だから、さらに1画増やさなければならない。
ということで、11画となる。

つまり、名前は一つなのに、そういう文字(例えば『海』という字)が一つ入るだけで、三通りの結果が出てくることになるというわけである。
ということはだ、ある流派の人が占うと『後家運』、別の流派の人が占うと『良妻運』、という場合もあるということだ。

本人はすがる気持ちで占ってもらっているのに、占う人占う人で答が違う。
そうなると、占ってもらっている方は、どれを信じていいのかわからない。
…実に迷惑な話である。

では、これらのやり方の、どれが一番当たっているのかというと、ぼくが調べた結果では、三者ともあまり変わらない。
人によって、三つの方法うちのいずれかが当てはまると言ったところだろうか。
こういういい加減さにうんざりして、ぼくは名前で占うことをしなくなったのだった。

さて、では名前を使って何をするのかというと、性格判断である。
ぼくは人と名刺交換をする際、相手の話は聞かず、じっと名刺を見る癖がある。
何をやっているのかというと、名前を見て性格を判断しているのだ。

それにはこういういきさつがある。
ぼくは社会に出てから、しきりに人から名刺をもらうようになった。
最初のうちは、見もせずに、机の中などにしまっておいたのだが、そのうち引き出しの開け閉めに邪魔になるようになり、いらない分を捨てることにした。
そのいらない名刺を見ては、いちいち「この人は、つきあいやすかった」とか「この人とはウマが合わなかった」とか言って、その人を思い出していた。

その時だった。
ふと「この人を姓名判断すると、どんな結果が出るのだろう」と思ったのだ。
そこでさっそく調べてみると、つきあいやすい人やつきあいにくい人の名前には、ある共通点があるのに気がついた。
それ以来、運勢や運命ではなく、性格を観るための姓名判断を研究するようになったというわけだ。

名刺をじっと見る癖というのは、裏返せば、いまだに研究段階だからということになるだろう。
その研究の意味も込めて、今度は名刺ではなく、話題の人物を観ていくことにしたい。


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