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2006年07月20日(木) チャンポン好き

週に二三度、友人のオナカ君と行動をともにすることがある。
いや、別に一日中いっしょにいるわけではない。
昼食を食べに行くだけだ。
その際、オナカ君の車で移動することが多いのだが、移動中にいつも決まってオナカ君が聞くことがある。
それは、「何食べに行くか?」である。

ぼくは、そう聞かれると、いつも「おまえに任す」と言っている。
だが、オナカ君は「遠慮せんでいい。おまえの好きなのでいいぞ」と言う。
そこで「何にしようかのう…」と悩んでしまう。
そして、悩みに悩んだ末に出てくる答は、いつもチャンポンである。
で、ぼくの一押しの『峠ラーメン亭』に行くことが多い。

今日もオナカ君と昼間会ったのだが、例のごとくオナカ君が「何食べに行くか?」と聞いてきたので、ぼくも例のごとく「おまえに任す」と言った。
するとオナカ君は「じゃあ、チャンポン行きますか?」と言う。

「ええっ、またチャンポンか?」
「こういう場合、ラーメンかチャンポンやろ」
「たまには飯類食いたいぞ」
「じゃあ、どこにするか?」
「うーん…」
「やっぱりチャンポンやろ?」
「いや、今日は焼きめしにする」
「どこで?」
「どこでもいいぞ」
「遠慮するな」
「でも、いつも同じところじゃ悪いやないか」
「峠ラーメン亭に行きたいんやろ?」
「…ああ」
ということで、ぼくたちは『峠ラーメン』へと向かった。

さて、峠ラーメン亭に着いてからのこと。
オナカ君が「焼きめし食うんなら、半分ずつしようや」と言だした。
「半分じゃ足りんやないか」
「チャンポン食えばいいやないか」
「ここの焼きめし、貝汁がついてくるんぞ」
「あ、そうやったか。じゃあ、おれはチャンポンだけにしよう。おまえどうするんか?」
「チャンポン目の前にして、焼きめし食うのも嫌やのう。…じゃあ、おれもチャンポンにしよう」
結局、またも飯類はお預けとなったのだった。


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