昨日、久しぶりに黒崎で飲んだ。 黒崎は地元だから、時間を気にせずゆっくりと飲むことができる。 慣れた場所だから地理にも詳しいし、ある程度店も把握できている。 また、家から3キロも離れていないので、タクシーで帰っても千円ちょっとです む。 やはり飲むなら黒崎である。
と思っていたのは、数年前までだった。 最近は黒崎で飲むと、なぜか気にしないはずの時間を気にするようになっている。 以前なら2時3時は平気で、時には飲み屋で一夜を明かしたこともあった。 ところが、最近は11時を過ぎると気が焦ってしまう。 もちろん、すでに若くないので、体力が続かないというのもあるのだが、それが一番の理由というわけではない。 なぜなら、家からだと、黒崎とほとんど同じ距離にある折尾で飲む時は、まったく時間を気にしないのだからだ。
では、何が一番の理由かというと、交通機関である。 黒崎はJRや私鉄、バスといった公共の交通機関がすべて揃っている。 そのため、どうしてもその交通機関を使わないと損したような気になるのだ。 その交通機関の最終が、どれも11時台というわけだ。
ところが、先の折尾の場合だと、帰るのはタクシーと決めてあるのだ。 私鉄は走ってないものの、そこにはちゃんとJRの駅があり、バスもある。 が、そういうものを利用したいとは思わない。 なぜそうなのか、ぼくにはわからない。 同じ郵便番号だからとか、同じ電話の局番だからとかからくるものかもしれない。 タクシー代が黒崎に比べると、100円ほど安くすむせいかもしれない。
案の定、昨日も11時を過ぎるとソワソワしだした。 しかし、普段乗り慣れてないため、JRやバスが何時にあるのかまったくわからない。 実はその時間はカラオケボックスにいたのだが、とても歌をうたっている気分にはなれなかった。
結局カラオケを出たのは11時50分頃で、その頃にはもはやバスはなかった。 かろうじてJRの最終はあったものの、駅から15分かけて歩いて帰るのはまっぴらだ。 ということで、タクシーを利用して帰ったのだった。
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