頑張る40代!plus

2005年09月21日(水) よしこ先生(4)

こうやって、どんどん話は進んでいった。
最終的には、9月末に飲みに行くところまで話が出来上がっていた。
ところが今月の頭に、よしこ先生が「ちょっと困ったことになった」と言ってきた。
何でも、他の店に欠員が出たため、当分の間うちに来られないというのだ。
「せっかく約束しとったけど、そんな事情で来れなくなったんよ。ごめんね」
「えっ、何で謝るんですか?」
「だって、行けなくなるじゃない」
「別に職場で会うわけじゃないから、勤務先は関係ないじゃないですか」
「あっ、そうやねえ」
「先生が落ち着いてからでいいですから、連絡してください。こちらはいつでもOKですから」
「わかりました」

ところがそれ以降、よしこ先生から何の連絡もない。
そこで、今週の日曜日、つまり18日に、こちらから連絡を入れてみた。
「あ、よしこ先生ですか?」
「あっ、タカシく…、いやしんちゃん。どうしたと?」
「そちらは落ち着きましたか?」
「うん、何とかね。ここは楽やもん」
「ああ、楽なんですか。じゃあ、日にちも決まったでしょうね?」
「えっ…」
「みんな、先生の連絡待ってるんですよ」
「えーっと…、何やったかねえ?」
「えーっ、また忘れたんですか?」
「‥‥」
「おごり、おごり」
「あっ…。ああ、あの件ね。忘れてないよ」
「もしかして、先生、行きたくないんじゃないですか?」
「い、いや、行きたいよ」
「ああ、よかった。先生は他の店に行って、冷たくなったんかと思った」
「そんなことないよ」
「じゃあ、いつ行きましょうか?」
「あっ、今度の日曜日に、そちらに行くことになっとるんよ。その時に話そ」
「ああ、日曜日に来るんですね。わかりました。その時話しましょう」
ということで、電話を切った。
決戦は、日曜日ということになったわけだ。

さて、よしこ先生は、ぼくの度重なる攻撃をどう思っていたのかというと、別に気にしてはなく、逆に楽しんでいたようだ。
部内の人には「わたし、お酒は飲めんけど、楽しそうやけ行こうね」と言っていたらしい。
さすがお嬢様である。
ただ、最後に「もちろん割り勘でね」と付け加えたというから、ただのお嬢様ではなさそうである。
案外したたかな人なのかもしれない。
もしそうであれば、ぼくは遊ばれていたのだろう。

ま、ともあれ、楽しそうな飲み会になりそうである。
あ、断っておくが、ぼくは最初からよしこ先生におごってもらおうという気は、まったく持ってなかった。
では、なぜここまでよしこ先生に攻撃を仕掛けたのかというと、すべてネタを提供してもらうためである。
おかげで、『よしこ先生』ネタで4日分の日記が書けたわけだ。
こういう場合、逆におごってやらないとならないのかなあ…。


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