頑張る40代!plus

2005年09月07日(水) 妻と親しむ

昨日は講習に行けず、結局家で過ごすことになった。
元々博多に行くつもりにしていたので、他に何の予定も立てていなかった。
しかし暇である。
たとえ予定を立てていなくても、晴れていたら、買い物に行ったりプチドライブに行ったりで、さほど退屈さも感じなかったのだろう。
だが、外は「大雨、洪水、暴風、波浪、高潮」警報の真っ最中で、とても出られる状態ではない。
しかたなく、ネットを見たり、ギターを弾いたり、それも飽きると本を読んだり、とダラダラ時間をつぶしていた。

嫁ブーはというと、することがないせいか、ずっと寝ている。
昼になったので、昼食の用意をしてもらおうと起こしたが、またすぐに目を閉じてしまう。
耳のそばで「腹減ったー」と叫んでみたが、やはり起きない。
そこで、ぼくは奥の手を使うことにした。
携帯電話を持ってきて、カメラを構え、「おい、写真撮るぞ」と言った。
こうやると、嫁ブーは反射的に起きるのだ。
実は、これまで散々嫁ブーの寝相を撮っている。
撮った写真はどうするのかというと、いつもヒロミに送っている。
ヒロミは嫁ブーの寝相が好きなのだ。
前に嫁ブーがヒロミに電話した時、ヒロミから「ボリ(嫁ブーのニックネーム)、すごい寝相やね」と言ってからかわれた。
「えーっ、何でわたしの寝相のこと知っとると?」
「だって、しんたさんがいつも写真送ってくれるもん」
「あのじじい、油断も隙もないんやけ」
それ以来嫁ブーは、カメラに神経質になっている。

しかし、昨日はちょっと勝手が違った。
「撮るぞ」と言っても起きなかったのだ。
ちょっと間をおいて、もう一度「撮るぞ」と言ってみた。
しかし、それでも反応がない。
そこで、携帯を嫁ブーの耳のそばに持っていき、「カシャッ!」というシャッター音を聞かせた。
「えっ!?」と言って嫁ブーは飛び起きた。
「いま撮ったやろ?」
「何のことか?」
「いま、シャッターの音がしたんやけど」
「知らんぞ」
「うそ、撮ったやろ」
「撮ってない」
「また、ヒロミちゃんにその写真送るつもりやろう」
「何も撮ってないっちゃ」
「もう…」
「それよりも腹減ったけ、何か作れ」
「あっ、もうお昼やん」

それから嫁ブーは昼食の用意をした。
そして、腹が減ってから1時間後、カメラを向けてから30分後に、ようやくぼくは昼食にありつけたのだった。

食事中も嫁ブーは居眠りをしていた。
ぼくが話しかけても上の空である。
しかし、食事が終わってからは目が覚めたのか、テレビを見だした。
また韓流である。
面白くないので、ぼくはまたネット、ギター、本に戻った。
外は相変わらず、「大雨、洪水、暴風、波浪、高潮」である。
暇な一日だった。


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