つい3ヶ月くらい前までは、晩食といえば酒とつまみだけだった。 もちろんダイエットの意味もあったが、疲れのために体があまり量を受け付けなかったのだ。 ところが最近は、それに加えてご飯を1杯だけ食べるようになった。 おかず類は、今までどおり酒のつまみとして全部平らげてしまう。 そのため、ご飯のおかずは別に用意している。
その一つが『ごはんですよ』である。 東京にいた頃、ぼくは自炊していたのだが、それは最初の頃だけで、だんだん料理するのが面倒になってきて、インスタントラーメン以外は作らなくなった。 そんな中『ごはんですよ』は、ご飯を炊いた日に食べていた。 もちろんそういう日にはラーメンを作らない。 ラーメン以外は作らないのだから、当然他におかずはない。 そう、つまりご飯と『ごはんですよ』だけを食べていたのだ。 しかし、これだけで充分だった。 その頃の食事は質よりも量、つまり栄養よりも空腹を癒すために食べていたのだからだ。 ということで、その頃のぼくは、『ごはんですよ』とお茶だけでご飯を軽く三杯は食べていた。 まあ、酒さえ飲むことがなければ、今でもそのくらいは食べられるだろう。 だが、あえてそれはしない。 もちろん、太るからである。
もう一つが『きゅうりのキューちゃん』である。 1ヶ月ほど前に母が買っていたものをもらったのだ。 『キューちゃん』なんて小学校以来食べたこともなく、その存在すら忘れていたのだが、食べてみるとこれがおいしい。 こんなにおいしいものを、どうして今まで食べなかったのだろうと後悔したくらいだ。 『ごはんですよ』はご飯三杯だが、これだと五杯は食べられるだろう。 なぜなら、甘味がないからだ。
以上の二品を、ご飯一杯のおかずとして食べるわけである。 しかし、ぼくはこの二品を同時に食べることはしない。 ちゃんと食べる順番を決めているのだ。 まず最初に食べるのは『ごはんですよ』で、これは白ご飯に合うからだ。 これで茶碗の半分くらいのご飯を食べ、その次に『キューちゃん』を食べる。 なぜそうするかというと、『キューちゃん』をもっとおいしい食べる方法があるからだ。 もちろん『キューちゃん』も白ご飯には合う。 だが、玉子かけご飯といっしょに食べると、さらに合うのだ。
それなら最初からご飯に玉子をかけて『キューちゃん』を食べればいいじゃないか、と思う方もいるだろう。 が、ぼくはそれをしない。 なぜなら、ぼくには玉子かけご飯へのこだわりがあるからだ。 そのこだわりとは、玉子がジュクジュクしてないと嫌だということだ。
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