| 2005年04月20日(水) |
今朝、最強の余震があった |
【1】 ノー天気な夢から覚めたのは、おそらく朝の6時10分だったと思う。 隣の布団の上では、嫁ブーが同じように目を覚ましたところだったようだ。 それを見て、「こいつが寝とるんなら、まだ寝とっていいわい」と思い、もう一度目を閉じた。 と、その時だった。 一ヶ月前のあの日が蘇ったのだ。 「ミシ」という音とともに家が揺れだした。 ガタガタガタガタ揺れだした。 「地震!」 ぼくは一瞬、その言葉を忘れていた。
【2】 ぼくは最初、揺れはすぐに止まるものと思っていた。 ところが、なかなか止まろうとしない。 止まりそうになると、また揺れ出すのだ。 止まったのは、その運動を何度か繰り返したあとだった。 前回と同じく、揺れた時間は30秒ほどだった。
【3】 揺れが止まってからすぐに、テレビのスイッチを入れた。 速報が出るまでに、どのくらい時間がかかるか調べたかったのだ。 画面の時刻は、『6:13』となっていた。 もちろん、揺れが止まった直後のその時間には、どのチャンネルも地震速報は流れていなかった。 ぼくが第一報を見たのは、それから2分後の6時15分だった。 だが、まだ震度など詳しいことは出ていなかった。
【4】 ぼくは目が覚めてから、まだ布団の中から出てはいなかった。 テレビも寝ころんだまま見ていたのだ。 速報までの時間を確認できたので、起きて家の中の状況を確認しようかと思った。 が、揺れている最中に「バタン」とか「ガタン」という音がしなかったので、とりあえずは大丈夫だろうと思い直し、もう一度寝ることにした。 その寝入りばな、もう一度揺れが来た。 しかし、その揺れはすぐに止まった。
【5】 しばらくうつらうつらしていたが、なかなか寝付かれず、布団を出た。 家の中を隈無く見て回ったが、特に被害はない。 前回の地震で被害にあったドラえもんも、今日は落ちずにちゃんとテレビの上にいた。 まずは一安心である。 テレビのニュースで、最初の地震の詳細を発表していた。 福岡市のお隣の春日市で震度5強を観測したらしい。
【6】 春日市といえば、嫁ブーの姉さんが最近引っ越したところである。 前の地震の時は、当時住んでいた福岡市内で震度5強に遭い、今日また震度5強に遭っている。 今年はよほどついていないのだろう。 さっそく嫁ブーが連絡を取っていたが、弁当が被害にあったらしい。 揺れでテーブルの上から落ちたということだった。 ま、被害はそれだけだったらしいが。
【7】 テレビで、都市高速は通常どおり通行できると言っていた。 「ということは、渋滞はないだろう」 そう思って、今日は普通どうりに家を出た。 ところが、幹線の途中で渋滞に捕まってしまった。 まあ、今日は売出し日でもないし、焦ることはないと思い、都市高に乗ることをせず、そのまま幹線を走ることにした。 結局、かなり渋滞していたにもかかわらず、何とか時間内に会社に着くことが出来た。 地震の影響による渋滞ではなく、自然渋滞だったのだろう。
【8】 車の中でラジオを聞いていたのだが、そこで「地震の予兆があった」というリスナーの声を紹介していた。 「数日前に地震雲が出ていた」とか「風の音が普段と違っていた」とかいうコメントが続き、そのあとに「近くの犬がやたら吠えてうるさかった」、「飼い猫がやたら鳴いて困った」というコメントがあった。 動物は天変地異を予知する能力を備えているらしいが、やたら吠えたり鳴いたりしたのは、犬や猫が地震を予知したからだろう。
【9】 会社に着いてから聞いた話だが、昨日はうちの店でクレームが相次いだらしい。 その内容はというと、商品のクレームなどではなく、どうもお客さんの虫の居所が悪かったために起きたクレームのようだった。 どのお客さんも、ささいなことで感情的になり、やたら大声で吠えていたというのだ。 ということは、そのお客さんたちも、無意識のうちに何か地震の予知のようなものを感じていたのではないのだろうか。 とすれば、そのお客さんたちは野生に回帰していたのだろう。 しかし、最近はお客さんに限らず、野生回帰している人が多いように感じる。
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